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何度目かのPoICトライアル(2)つまづく分類 View Comments

この前後の記事を書こうと思うにいたったのは、PoICをやろうと思って実際書き始めたのだが、1時間もせずに頓挫してしまったからにある。

私はとりあえず範囲を狭めてPoICを実行することとした。その範囲は、本の内容を紙にすることだけに、ひとまずPoICを使うということ。なんだけれども、これだけなのに手が止まってしまった。

4つの分類

私がPoICをしようと思うのにつまづくのが4つの分類である。GTDもそうだったけど、分類の理由がはっきりしたものがわからないと、どーしても難しく感じてしまう。

記録カード、発見カード、GTDカード、参照カード、とある。

GTDは自分ですべきことで作業が完了すべきものだ、ということであまり疑問はない。

また、発見カードは、記録カードと発見カードの区別度合いが実際はわかっていないけれども、発見カードは今回のフォーカスの中心じゃないので、ひとまず置いておこうと思う。

問題なのは、記録カードと参照カード。

上記はPoICのサイトからの文言そのままなんだが、「引用文を一字一句正確に書」いたならば、参照カードになるのだろうか? ここで本からカードに書き写す時に困ったことが出てきた。

具体的な問題

書名の中でpsychologiaが現代の心理学に近い意味で使われた最初の例として知られているのは、18世紀にヴォルフが著した『経験的心理学』(1732)と『理性的心理学』(1734)です。

 

この文章は、右記の「流れを読む心理学史」の一節である。この文章をカードに落とそうと思ったとたんに、手が止まってしまった。

一枚目のカードに、以下のように書いた。

ヴォルフ

『経験的心理学』(1732)

『理性的心理学』(1734)

書名の中でpsychologiaが現代の心理学に近い意味で使われた最初の例として知られている

Ref. サトウ・高砂 2003 P10

で、ここで、はて分類はどうなるのかと迷ってしまったのだ。確かに一節の一部を写しているのだけれども、正確に書いていない。それなので、参照カードにはなりえない。だったら、このカードはどのカードになるのだろうか? となると、記録カードしかないのだけれども。。

記録カードは、思っていたよりも、広範囲のカードかもしれないと思った。それまでは私は、記録カードは、自分からメッセージを出して、過去の志向性を持ったカードだと思っていた。それに反して未来の志向性を持ちつつ、自分からメッセージを出したものが、発見カードだと思っていた。それ以外の、外部からの発されたものというのは、すべて参照カード、という分類だと思っていた。

しかしそれだと、人が話した内容をまとめて記述したようなものとか、本を読んでまとめたものとかはどうなるのだろう? 後者に関しては、本の感想と同系列になるのだから記録カードでいいような気がしてきた。ならば、本の著述からひとつでも変容したものは、本の情報であって本そのものの情報でないのだから、記録カードの方が望ましいのだろうか。

ちなみに、上記のカード以外に、もう一枚次のようなカードを作ろうと思った。

ヴォルフ →著述→ 『経験的心理学』(1732)

このカードは……記録カードでいいんだよね。困ったら記録カードでいいんだよね?

まとめ

とりあえず文章を書いて思ったことをまとめておく。このカードが最終的な目的のひとつに論文を書くことを想定されているならば、以下の取り扱いでカードとしての意味がはっきりするだろう。

  1. 記録カード ほかに情報をあたるための、経路的意味合いの高い情報。情報源としては確度は小さく、その情報単体では証明不可能。その情報の裏づけを取る必要があるもの
  2. 発見カード 自分から出たもの。これは自分のものだと感じてもいいが、類似的なものがないとは言い切れない。
  3. GTDカード 作業的カード。
  4. 参照カード 誰かが言った内容のカード。本や論文などの”正確な”引用文であるため、その内容が正しいかどうか、言った言ってないの確認作業がまったく不要な確度1のカード。

これらのカードから、論文を書こうとする場合、証明が必要なものとそうでないものを区別する必要がある。しかし、参照カードがあることによって、ある程度のその精査が可能になり、本当に証明が必要な経路が明らかとなるのだろう。

結論

とりあえず、四の五の言わずにカードを作ることにした。このうち、引用を正確にしたものだけ、参照カードとして確立することとする。それ以外は、据え置きでカードの分類もちょっと考える。

何度目かのPoICトライアル(1)現状確認 View Comments

PoICの実装で、どうしても情報を活用したいと思い、何度かトライしようと思うのだけれども、毎回何かがひっかかって、カードを書く手が止まってしまう。ちょっとここで、情報を収集しようと思う。

やりたいこと

心理学全般について細かく情報を集めて比較検討したい!

 

直近でやりたいことというと、心理学を勉強しようと思って、まずは概要を捕らえようと思い、その情報をなんとか形としてまとめたいと思った。覚えた内容とかそれを再利用したいな、とかそんなことを考えてる。

この時に、いろいろ試してみたものの、うまくその後に展開するような形状にできなかった。

今までにトライしてきたけれども限界を感じてきたものたち

Evernote

2500項目追加して、全体的に重くなってしまった。文字の入力に時間がかかってしまう。情報展開したい時にPileからざっくり見直しはできるけれども、抽出もNotebookにできるけれども、そこからKJ法的な2次元的な展開ができない。

心理学について情報をEvernoteにまとめてみたことはないのだけれども、私はどうしても2次元的な展開がしたいので、これが本筋にはならないとは思う。けれども、時系列に一律に入れられるという点では、Evernoteは強いと思う。Evernoteについてはもうちょっと使い込んでいかないとなーと思う。

#でも使っている人の話を聞いていると、iPHONEありきな気がするんだけど。

私が感じた限界は、2次元展開ができない点。

FrieveEditor

http://www.frieve.com/feditor/

最近よく使っているソフト。Evernoteがそもそも対象外にしている2次元のデータ配置を主とするソフト。リンクとラベルが使えて、情報をざくっとまとめるのに非常に便利だったりする。しかし、項目数が多くなると、重くなる。項目数に比べて画面が狭くなる(当たり前なんだが)。印刷範囲が決まっている。

Frieve Editorにはラベルが使えるんだけれども、このラベルで画面の表示非表示を操作できたりしていていい。んだけれども、なぜかラベル管理でのラベルの順序入れ換えなどはできなかったりする。細かい所なんだけど、ラベルを自分の好きな順番に変更するためには、新しくラベルを作って、それを全部張り替えて、もとのラベルを消さなければならない、ということをしなくてはならない。

私が感じた限界は、ひとまず、最適にソフトが動くための項目数の少なさ。

SoulLinkMap

http://soullinkmap.web.fc2.com/

 

アイデアツール。コンセプト的には非常に納得のいくソフト。なんだけど自分に合うかどうかは別問題だ。使いたいソフトに限って合わないことはよくあるものだ。

このソフトの良いところは、ツリー構造だけではなく、ネットワーク的なリンクが作れることが可能。そして重要な概念となるSoulとSoul Mateというものがある。

Soulとは、例えばソフトの中に「私」というノードがあったとしよう。そして「会社」「私生活」「コミュニティ」等のノードにも「私」が存在するだろう。しかし、その「私」は同じである。散逸する「私」というところから、ひとつのという情報を、ひとつにまとめよう、そしてどこからでもアクセスできるようにしよう、という仕組みがSoulと言われる仕組みになっている。

Soul Mateとは、「嗚呼、君はソウルメイトだ! 遠く離れても心はいつでも分かり合えるさ!」というような雰囲気のもので、Soulにリンクをつけることで、Soul自体がどんなに離れていても、すぐに移動できるように実現されている。

ツリーだけでなく、ネットワーク構成もできたり、その関連性も見つけたりできるすばらしいソフト。なんだけど、例によって例のごとく、項目数が多いと最適に動かなくなる。

取り扱う項目数の問題もさることながら、実際に使ってみたら配置するのに難しい問題が出てきた。情報元のデータがわかりにくくなったということ。それをくっきり区別したいならば、やっぱりPoICがわかりやすいのかなーという感じになるわけだ。

image

また、リンクの属性だったりもいろいろつけられて、いろいろ定義したいところをいろいろ設定できる。リンクが多くなると、どうしてその関係があるのか不思議になるので、この属性設定とかは途中非常にほしくなってくるので、そういう意味で、かゆいところにまで実装が行きわたっているソフトだと思う。しかしそれが返って手順が多すぎくなってしまった

FrieveEditorもSoulLinkMapもそうなんだけど、したい操作はいっぱいあるんだけれども、手順が多すぎて全部をしようという気にはなれない。要するに、面倒くさくなってしまうのだ。したい作業と、それが耐え得る手順数かは別問題だ。私の耐え得る手順数は、特に小さいので、たぶんほかの人なら使えるのかもしれないのだけれども、何はともかく、続けて使う気になれなくなってしまう。残念だ。特に自分の許容量の少なさ加減が。

しかし、SoulLinkMapは非常に影響された。考え方だとか捕らえ方だとか。使いこなしたいけれども、うまくソフトに当てはめることができなかった。

私が感じた限界は、ええと、操作的に時間がかかることと、重いこと。

Dynamic Draw

http://www.dynamicdraw.com/jp/

もともとはフローチャートで使ったツールなんだけど、レイヤー概念があったりして使いやすかったから、ためしに使ってみた。

レイヤーを使って情報を多義的にいろいろ追加することができて、一瞬便利だと思った。しかし、やはり面倒に感じてしまった。画面のサイズ的には、割と広くできるんだけど、ショートカットも非常によくて使い勝手もよい。特に使い勝手の点ではかなり私の中で評価が高い。ほとんどの作業をショートカットでできるので、非常に操作の時間短縮ができる。

だがしかし! 情報をまとめるのにも、Dynamic Drawは合わなかった。なんというか、そのレイヤーを作る作業がどうにも面倒なのだ。そもそもレイヤを作ることに疑問を感じてきた。

私が感じた限界は、レイヤの概念が割に合わないこと。

 

ようやく感じてきた限界

自分なりに成功体験が作れなくて不信感
が募ってしまったEvernoteはさておいて、残りのFrieveEditor,SoulLinkMap,DynamicDrawは、私の中でもよく使っているソフトの方だ。しかしながら、情報をまとめて再利用する、という目的には合わなかった。

合わなかったのは残念ながら、各ソフトの私がメリットだと感じているところの、ラベルやリンク、レイヤなどの機能である。

今、私がしようとしている作業はGTDのプロセスで言うなら収集ステップである。一方、ラベルやリンク・レイヤなどの作業は整理ステップにあたる。ステップが二つ同居しているために、ラベルやリンク・レイヤをつけている間に面倒に感じてしまい、全体的に作業を中断してしまうような傾向がある。また、ラベルやリンク・レイヤをつけたとしても、その後情報が追加されて修正することがあるかもしれない。

この収集ステップと整理ステップを区別して実行できるのに最適なツールを見つけなくてはならない。各々のソフトでは、分類する誘惑に打ち勝てられなかった。まぁでもそれはしょうがない。ソフト自体に、そもそも分類することに大きく方向性が向いているのだから促されるままに従ったらそうなるだろう。

それで、収集と分類と、それから情報区分がはっきりできるツールを探す必要とあいなった。そう考えると、やっぱりPoICが今のところ、よさそうなツールと感じるのだ。しかし、なぜか続かない。

GTDを極小化した場合、極大化した場合(2) View Comments

GTDを極小化した場合、極大化した場合はどのようなものがあるだろうか。

GTDを極小化した場合

GTDの礎となるルールは、今のところ私の中では、化学変化と同質のものと見出している。つまり、活性化曲線を経て、AからBへ変化するアレである。

変化の際に必要なのは、活性化エネルギー、それを用意するもの、そして変化せしむるものの三点である。

活性化エネルギー:電気信号
それを用意するもの:外部刺激
変化せしむるもの:細胞の機能

出力が何になるかというと、行動せよという命令刺激を出すことではないかと思われる。ここら辺の時間差分については、以下の記事にもあった通り。

http://wiredvision.jp/news/200804/2008041723.html

GTDを極小化した場合2

http://lifehacking.jp/2008/07/david-allen-interview-1/
http://gihyo.jp/lifestyle/serial/01/crossover/0013?page=2
http://www.scribd.com/doc/2164710/Getting-Things-Done-The-Science-behind-StressFree-Productivity

こちらは、GTDのプロセスパターンと、認知心理学における『思考』プロセスパターンとが似ているという話。これは、GTDのプロセスパターンが最適化されていることを証明してくれるかもしれない。

GTDを極小化した場合3

GTDのプロセスパターンと、コンセプト型の思考パターンが似ている件について。

活性化エネルギー:外部刺激
それを用意するもの:人
変化せしむるもの:脳

コンセプト型の思考パターンに関しては、まだ何も材料を用意していないのでなんともいえない。が、私は反対に似ていたために、GTDを受け入れやすかった。

しかし、この変化を実施するのは脳であり、あとは天に任せるしかないというのが最大の欠点である。そして残念なことに、下手な考えより、ここから生じるインスピレーションの良さがあるため、このサイクルを信じることが多大にある。

GTDを極大化した場合

PoIC

活性化エネルギー:情報
それを用意するもの:人
変化せしむるもの:人

PoICは活性化エネルギーを、手動で実行するようなものである。脳の変化せしむるタイミングは、人によって随分異なる。コンセプト型が強い場合、この変化せしむるまでの活性化エネルギーが少なくても発生しやすいように思われる。それを補い、自己自身で発生することにし、補足した方法の一つとしてPoICが考えられる。

 

自分コメント

  • GTDを拡張するための記事。めんどくせーから一律に考えよーぜという記事でもある。
  • あんまりに抽象過ぎるのと、自分の文章に責任がもてないまま(特にPoIC部分)、出すタイミングを逸した記事。
  • 極大化した場合をあと数パターン用意したかったのにできなかったというのも、お蔵入りになった理由だっけ。
  • このお題については何度か(といっても2回だが)書こうとがんばってみると、コンセプト型程度にしかブレイクダウンできなかった
  • 自分のGTDの見え方が、一般的なそれと異なる、と気づいたのが、どのタイミングだったっけ。。
    • 第1衝撃は2008/6なのは確か。

理論としてのGTDとPoIC View Comments

GTDには、理論としての側面と、実装としての側面の2つがあります。この二つの側面がどのように違いがあるのかは、今までではあまり重視されてはいません。でも、理論と実装を別個にして考えることは、いろいろなシステムを捉えるのに良いことだと、私は思っています。

実装としてのGTD

GTDでまず思い出すのが、5つのステップと独特のリストです。これはGTDの実装に当たる部分です。でも、5つのステップも、もう少し上段に構えた考えがあって、これがGTDの理論となります。5つのステップは、この理論を実現化するために、ブレイクダウンされたものになります。

理論としてのGTD

GTDの理論なんて知らないよ、と言うかもしれません。理論は 『仕事を成し遂げる技術』で明示されています。p28では、以下のようにできるシステムが、仕事を管理するのに必要だと言っています。

  1. 頭にひっかかっていることを全て、信頼できるシステムに委託する
  2. 大事なことは何かを明確にし、行動が必要があれば何をすべきか決める
  3. 何をすべきか決めたことを思い出せるように、システム内を整理し、定期的に見直す

(翻訳の)原文はちょっと長かったので、まとめてあります。これが、GTDの原点であり、5つのステップが実現している事項です。

翻ってPoICは?

で、PoICは、このGTDの理論をちゃんと満たしてると思うんですよね。だから、そういう意味で、PoICは、理論としてのGTDを兼ね備えている、と言いたかったんです。

1.頭にひっかかっていることを全て、信頼できるシステムに委託する

PoICでは、気になったことを全てカードに書き写します。

2.大事なことは何かを明確にし、行動が必要があれば何をすべきか決める

PoICでは、行動が必要なものについては、GTDカードとして区別します。必要な行動はこのカードに書いて、何をするか決めています。

3.何をすべきか決めたことを思い出せるように、システム内を整理し、定期的に見直す

PoICでは、何をすべきか決めたことはGTDカードとして他のものと区別できるので、既に整理されています。定期的に見直すことは、GTDカードを見直すことで可能です。

PoICは、再生産にフォーカスを置かれたシステムで、無形のカードから有形を作り出すにしても、上記のサイクルが適用されています。また、その再生産の仕組みがステップとして確立されているのがいいなと思います。クリエイティブな内容では、どういうパターンで作り出せばいいのか確立させること自体が、なかなか骨の折れる作業だと思います。けれども、PoICはその手順の枠組みを示してくれているところが、とってもいいなと思いました。

GTDはどちらかというと、そういう無形から有形を作り出すような感情から縁遠いシステムに見られがちです。でも、もともとGTDにもそういう仕組みも一応あるんです。無形――ここでは、プロジェクトにすら上らずに完了してしまうような状況について指し示しているんですが、無形とは言わなくてもSomedayリストにあるものをProject化するための仕組みが、丁度再生産のサイクルと同等だと思っています。

例えば、私は将来自分の家を建てたいと思っています。実家が一度立て直したことがありますが、すみ始めるといろいろ文句が出てきます。でも、次建てるならば、そんなことはなくしたい。だから、Somedayリストに入っている今でも、関係するデータの収集には忘れずにしています。無冷暖房の家の話を聞けば、そんな家にしたいという自分の気持ちをReferencesデータとして収集し、雨になればベランダが狭いので次の家はベランダ広いもしくは雨でも干せる環境がほしいとReferencesデータとして収集し、素敵な風呂の道具があればそれをReferencesデータとして収集しています。GTDはSomedayリストとして表出された目的から、意識的に関係するものを集めます。PoICは、無意識的に集めたところから新たなものを生み出します。

PoICが理論としてのGTDで説明できたことで、私が説明しようとしてもうまく説明できなかったことが、説明できるようになったと思います。つまり、現状のタスク確認がフォーカスされるGTDですが、未来のSomedayにも効用のあるシステムだということがわかります。確かに、私がこのSomedayの使い方に気づいてから、積極的にいろんなものを収集するようになりました。

GTDをさらにPoICと近似な状態にさせるには、Referencesデータでなおかつ分類されていない状態のノードとして取り扱えるようなシステムであれば問題ないです。例えばそれは、EverNoteだったりするわけですが。

まとめ:GTDを更にその上に

今回の記事では、PoICが理論としてのGTDに当てはまることが証明できたことで、GTD自体の理論が、仕事管理のサイクルだけでなく、再生産のサイクルも含んでいることがわかったと思います。そして、これによって、GTDリストの中でもあまりその存在が見出されなかったReferencesリスト、Somedayリストの使い方を、導いてくれるいい機会だったと思います。

これで、すべきことを管理するサイクルと、再生産するサイクルの二つの目的を、理論としてのGTDは満たすものだと、判りました。しかし、私が知る限りではそれだけではありません。二つの目的だけでなく、その仕組みの適用範囲をもっと広げることができます。このことについては、別の機会でエントリしようと思います。

まずは、PoICに関係するエントリは、今回で終わりです。

PoICの再生産サイクルのGTDシステムでの取り扱い方 View Comments

PoICの再生産のためのサイクルを、GTDのシステムで私がどのように取り扱っているかについては別のエントリで書きたいと思います。

via works4Life season IV » Blog Archive » データウェアハウスとしてのGTD

上記でもありましたとおり、PoICの再生産のサイクルをGTDシステムでの取り扱い方についてまとめます。

もともとは、以下のようにPoICのサイトでPoICを使ってGTDを再定義していることもあって、PoICもどうにかGTDで再定義することはできないものかと考えていました。

この5つの方法は、時間をパラメーターとした、一つの同じ方法とも言えます。使用する媒体をすべて統一して5×3 の情報カードを使えば、あとは時間というパラメーターの取り方一つで、KJ 法にも、GTD にも、マインドマップにもなります。ICPでカードを書いて、ドックに時系列でスタックしておけば、あとはどの方法にも利用できます。

via PoIC を通じて見えたこと – PoIC

PoIC+KJ法をGTDリストに出てくるとしたら?

で、今回は、PoIC+KJ法をGTDでは各項目がどのようなリストに相当するのかを当てはめてみました。

  1. 長期間収集を行う(全てのデータはReferencesリスト行き)
  2. タスクフォース用のProjectを生成(Project化)
  3. Referencesリストから関係するデータを収集する(Action)
  4. 収集したデータをグループ化+名付(Action)
  5. 空間配置(Action)
  6. コンパイル(Action)

終わり。

まとめると、PoICのデータ収集の部分は、GTDでいうところの収集ステップになります。データを収集した時点では、何もアクションを起こさないのでReferencesのデータ行きになります。で、ある程度情報量が揃うと、PoICのタスクフォースを起こします。これをGTDではプロジェクト化して行います。タスクフォース内の作業は、タスクフォースプロジェクトのアクションとして行います。

KJ法じゃなくても、1~3の部分についてはどの再生産サイクルでも同じになると思います。後は、内容によって、4~6の部分が異なってくるんじゃないかなーと思います。

GTDでのReferencesの取り扱いは、特に日本ではすっ飛ばされている感があるのですが、こういう風に使うものだと個人的には理解しています。そして、収集はユビキタス・キャプチャをして関係あるなしの項目を一切合財収集することで、PoICと同じサイクルをGTDですることができます。

PoICとGTDはどう違うのか?

多少の誤差はあるとは思うものの、PoICの再生産もGTDのシステムでも可能とわかると、ますますPoICとGTDが似たシステムのように見えてきます。とはいえ、PoICにしろGTDにしろ、データマイニングシステムといったようなものは、近似のシステムになるのでしょう。

近似のシステムになるのは、勿論それぞれのシステムの方向性が同じところを目指しているからであって、似ていることは反対に正解に近いことでもあります。となると、システムが似ているのは、結局は言語で言うところの方言みたいに相当するのかな、と個人的には思っています。詳細は実装に依存するため、どうしてもかち合わない部分が生じてくるという点、例えば日本では出世魚のように同じ魚に複数の名称があったりと、その言語独特の単語があるのに似ている感じがします。

で、PoICとGTDがどう違うのか? これは、以下に既に述べられていることです。

では、なぜこれまでこれらの方法の共通性が見えなかったのでしょうか。それは、この5つの方法の間で、1サイクルが終わるまでに掛かる時間が違うためです。ブレインストーミングや KJ 法では、2時間程度で一つのサイクルが終わります。マインドマップは30分から1時間程度。GTD は、最小単位を2分(2分タスク)として、全てのタスクを処理し終わるまで数日、長くて数ヶ月。PoIC ではさらに長く、数ヶ月から数年に及ぶことも考えられます。

via PoIC を通じて見えたこと・知的生産について – PoIC

上記の中では、単位サイクルあたりの、始まりから終わりまでの時間が異なるためだと説明されています。私もそれと似た感覚はあって、「works4Life season IV » Blog Archive » GTDはハチドリの時間、PoICはクジラの時間」というエントリがそれです。

なおかつ、PoICとして最適化された仕事のスタイルは、Pile of Index Cardsさんのように研究職系の長いスパンです。一方、GTDとして最適化される仕事のスタイルはPoICで最適化される仕事のスタイルとは全く異なります。それこそハチドリのように忙しなく動き、速やかに必要な情報を引き出せる必要があります。特にプロセスの状態について情報を引き出そうとするのがGTDです。これが、PoICとGTDの一番の違いです。

PoICは、GTDが必要になる環境程には頻繁にすべき項目も発生しないし、めまぐるしくステータスが変わることもないです。けれどもGTDはそうじゃない。このこまごました部分をトラッキングする必要があるのがGTDです。それを取り扱うために、データの最小単位がPoICより小さめ、つまり最小単位を2分としたアクションが最小単位となっています。

まとめ:要は状況によりけり

野ざらし亭さんの連載の第1回で、GTDを挫折したと書いてあったのですが、別に挫折したようには思えなかったのですね。なぜって、PoICは同じことをしているように見えたからです。で、挫折した理由は、やっぱりそれは仕事環境が異なるからだと思うわけです。

私も、めまぐるしく仕事のタイプが異なる環境で過ごしてきました。それぞれの時期によって、トラッキングが必要になる項目は徐々に異なります。そしてそれに耐用できうるツールや実装も徐々に変わります。野ざらし亭さ]
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データウェアハウスとしてのGTD View Comments

 

Re:PoIC~ライフハッカーのためのPoIC入門:第3回 ハンドリング・バイ・PoIC~PoICの理解|gihyo.jp … 技術評論社

第3回がいつのまにかリリースされていました。この第3回では、PoICはどういったものかを再確認するための回で、野ざらし亭さんは、PoICはデータウェアハウスではないかと指摘していました。Pile of Index Cardsさんでもその指摘に賛成ですし、私も最近ではPoICをそのように認識しています。

といいますか、あんなにカード実装なPoICは無理じゃんよー!とか言ってたんですけど、GTD勉強会のデータの関係上、カードにも手を出しちゃいました。というのも、Pile of Index Cardsさんからコメントにて私のMoleskineのやっていることは、ほとんどPoICと同じだと言われたからです。だったら媒体を一部カードに拡張しても問題ないかなと思い、それでカードを導入し始めました。というより何よりタスクフォースなやり方が魅力的に見えたので、それが可能なように一部をカード化した次第です。

データウェアハウスって、GTDでもできるよね

第3回の連載でメインとなっているデータウェアハウスは、実は、GTDの一部でも実装可能です。GTDではあまりフォーカスされないReferencesリストというのがあります。このReferecnesデータを活用することで、PoICの一連のプロセスはGTDでも実行可能になります。

GTDもデータウェアハウスの一部を担うことができると解釈すると、随分PoICと似通ってきます。じゃあPoICとGTDってどう違うのさ、て思うわけで、すごく似通っている部分はあるのに実装がいまいち揃わなくて、それで野ざらし亭さんの連載を見て、二つの相違について考え直したところです。その甲斐あってか、PoICの理解も深まり、似て非なるPoICとGTDの違いも理解できるようになりました、と思いたい。最終的には、方言みたいなもんなのかなというイメージです。あくまでもイメージですが。

一方、David Allenは、WEB WORKER DAIRYGTDは単なるリストじゃないと話していて、次の本にその部分をしたためる予定のようです。単なるリストじゃないものの一つが、GTDでPoICの再生産の流れが可能であることじゃないかと、私は思ってます。

PoICの再生産のためのサイクルを、GTDのシステムで私がどのように取り扱っているかについては別のエントリで書きたいと思います。

GTDはハチドリの時間、PoICはクジラの時間 View Comments

GTDとPoICの違いについて、gihyo.jpで野ざらし亭さんの連載されているRe:PoIC~ライフハッカーのためのPoIC入門の第三回で紹介されるそうです。どういう風に二つを捉えられたのかが今から興味深々です。

今回は、詳細の違いはともかく、私が一連のPoIC関係のページを見てきて思った時間の感覚についてまとめておこうと思います。

もともとは、以前に私が書いたエントリの「あなたの中のカードはフロー型?ストック型?」でPile of Index Cardsさんの「4度目の正直」で指摘を受けて、ようやくPoICがどのようなサイクルなのかをようやく理解したことから始まりました。

それまでは、PoICを判っているようでいて解ってはいませんでした。わからなかったのは、仮にPoICのサイクルをGTDに当てはまるならどうなのか? という点においてです。

間逆の二つ

結論から言うと、PoICは、GTDが取りうるデータの中でも、再生産のために再利用することを主眼として収集を行い最終的に再生産を行うもの、それに加えて必要なリマインダ機能を取り入れたのが43Tabs、と理解しています。

でもPoICもデータ収集ばかりが目標というわけではありません。PoIC自身がGTDの類を表すカードもあります。けれども、再生産のための仕組みの方が全面的に押し出される形になっているのがPoICで、GTDはどちらかというとその間逆の格好だなと思いました。

なぜこうも間逆になるのか? と不思議に思いました。が、実装者の生活体系が異なるからこそ、ひっくり返るんじゃ? と腑に落ちるに至ったのでした。

長期的な、あまりにも長期的な

腑に落ちたきっかけとなったのは二つの文章です。一つはPoICのwikiから。もう一つはRe:PoIC~ライフハッカーのためのPoIC入門の第1回目から。

via カードを書く – PoIC

しばらくして、GTD のコツを掴むと、中間の小タスクは頭の中で処理できるようになります。書き出すとしても、そのほとんどは、一時的な記憶媒体として使用する野帳で処理できます。

via Re:PoIC~ライフハッカーのためのPoIC入門:第1回 現在位置情報~PoICに至るまで|gihyo.jp … 技術評論社

ところが,半年ほどして仕事のパターンというものが判り出すと,途端にGTDは破綻してしまいました。

その理由として考えられるのは,次の事柄です。

  • 仕事の概ねの内容,かかる時間,手順などが,経験から見通せるようになった。
  • そのため,いちいちプロジェクトとして書き出し,タスクに細分化していく煩雑な処理がいらなくなった。
  • すると,新しいタスクが増えないので,レビューする必要もなくなった。

二つにいえる共通するべき事項は、GTDのカードで処理すべきするものは然程問題になるようなことではないということ、仕事のタスクは比較的定期的なものが多いこと、それから目標がGTDカードの消化期間よりもっと長期的ということです。

一方、GTDを取り入れようという人が、このような状況か?というと全くもってそうではありません。GTDカードが入り乱れる形というより、GTDカードが同時並行に存在し、並行処理が発生してしまうがために、状況把握をするのが難しくなっています。そういう意味では、PoICは、GTDが提供するようなNextActionリストやProjectリストといったものがフォーカスされにくい、というイメージが出てきました。

私がGTDを行っていても、上記と似たようなイメージが出てくることがあります。それは、忙しい時期が過ぎ去り、ゆっくりし始めた頃です。単位時間当たりのアクション数が減れば減る程、GTD特有のリストを保持しておこうと気持ちは薄れてしまうのです。実際私も仕事に余裕が出てくると、GTDのリストが疎かになりがちでした。だから、そんな状況が大半であるなら、そういった部分が削げ落ちてしまうのも想像するに難くありません。なだらかにタスクを消費する中で再生産をフォーカスできるように最適化されたツールがPoICなのかな、と思った次第です。

ハチドリの時間、クジラの時間

この時ふと頭によぎったのが、GTDで流れる時間とPoICで流れる時間の違いです。伸びたり縮んだりしているようで、二つは全くことなった時間の流れを掌握しようとしているようでした。

完全なGTDのリストが必要となるような状況は、例えばハチドリの時間のようです。単位時間あたりの消費アクション数が多く、非常に緊迫した状態。作業の順番を記録し、ある時間において現在稼動中のものは何か、次にできることは何なのか、今のステータスは、といった情報をほぼリアルタイムで追っかける状況になります。毎秒約55回のはばたきをするハチドリの時間は小さな時間の中で密度が濃いものとなっています。

一方、長期間のデータ収集を経て再生産を目標するPoICは、クジラの時間のように見えました。クジラとてアクションを行っていますが、ハチドリの時間に比べると、単位時間あたりのアクション数は少ないです。圧倒的な期間、単位時間のアクション数の少なさ(この場合はハチドリと比べて)が、クジラの時間を彷彿させました。

これらは、各作業者の仕事の性質によるものです。つまり、仕事の性質さえ変われば、それに付随して時間の感覚も変わります。ハチドリの時間・クジラの時間と区別して言っていますが、基本的には同じ時間です。同じ時間なのに、仕事の性質によって伸びたり縮んだりしているのだな、と不思議に思ったのでした。

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