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GTD Japan Review(7) 私が今までにやってきたこと(まとめ)

前回までのあらすじ

さて、前回までは、2回にわけて今まで私がやってきたことをまとめてみた。少ないような多いような。時間は有限だし機会も有限。自分ができる範囲ではまぁがんばってきた方だと思う。

今回は棚卸してきた内容を、アプローチのどこにあてはまるを、まとめる。

 

私がやってきたことまとめ

やってきたことは以下の通り。

  1. 記事関連
  2. GTD勉強会
  3. GTDTimes翻訳
  4. 会社に対するアプローチ
    1. 会社の公募でGTDを全社員に適用するように提案した(2007/11)
    2. GTDのワークショップ等を実施(四回) (2008/04,2009/01,2009/06多分,2009/10or11あたり)
    3. 簡易的なGTDをメンバーにレクチャーした(二人) (2009)

これを、(4)で説明したアプローチ項目にマッピングする。

 

アプローチマッピングまとめ

私がしてきた内容を、仮にアプローチにマッピングすると以下のようになる。

  • 認知
    • 3.GTDの理論が、正確に理論が伝わっている (2)(3)(4-2)
    • 9.GTDに関する良質な情報が存在する (3)
    • 11.GTDという言葉自体が認知されている (1)(2)
    • 16.GTDの情報のうち、「GTDはいい!」という情報が、googleで検索すると上位50位の80%が友好的な情報である (2)(3)
    • 18.GTDを知る機会がある(追加) (1)(2)(3)(4-2)
  • 実行
    • 4.GTDの正確な効果が、発揮されている (2)
    • 5.GTDの質問できる場所がある (2)
    • 6.GTDを実施していて、自分がGTDのどのレベルかがわかる
    • 7.GTDについてコミュニケーションすることができる (2)
    • 8.GTDについてある一定の状況に対して最適なツールが存在する
    • 14.GTDを、初めて実行するのに実施しやすい (2)
    • 15.GTDを実施して、すぐに効果があがった
    • 17.GTDを教えてくれる何がしかがある (2)
  • 実績
    • 1.GTDが、日本企業導入としての実績がある (4-1)(4-2)
    • 2.GTDが、ある一個人への実績がある (4-1)(4-3)
    • 10.GTDをして、ビジネス的な成功実績がある (4-1)
    • 12.GTDで、著名な人間が成功例を納めている
    • 13.GTDをすると、効果が高いことの実績が数多くある (2)

 

マッピングした感想

さて、実際にマッピングしたところ、思ったのは会社へのアプローチは非常にうちにこもっていて効果が波及しにくいことがまず最初に思った。

会社へのアプローチについて

最近権限まわりの内容を精査することから、それがどこまで効果を及ぼすか、という点に主眼を置くことが多い。その観点から見ると、会社へのアプローチは、効果の及ぶ範囲は非常に小さい。ただし、結果が出ない限りは、である。確かに途中経過だけを見れば効果の範囲は小さいかもしれない。しかし、ある小規模の場所においても実現することができなかったら、他のどんな場所でも実現することはもっと難しいに違いない。

今後については、そういう意味では、今後もアプローチを進めていく必要があるだろう。しかし、進め方については今までとは別の方法をする必要があるかもしれない。

 

全体的な情報量について

全体的な情報量から見れば、私のやってきた内容は非常に量が少ない。一個人でしているのだからそんなもんだろうし、限界がある。そもそも流行るというのは、その名の通り、自分が何もしなくても「とおり」がよく、いつのまにか広く伝播されうるものだ。今は勝手に流動するためのエネルギーがなさすぎるし、流れるための途中に転がっている似た情報すら少ない。

そんなわけで、私以外の誰かがもっといろいろ発信すればいいじゃん、そして断続的に情報が流れる状況ができさえすれば、もっと注目は浴びるんじゃなかろうか。そんなわけで、とりあえずたたき台の意味も含めたのと、今までの内容を含めてレビューしたかったのとで、この一連の記事を書いている。そのおかげか、ブログからも反応もあるし、Twitterでも話しあったりしている。興味のある方は一度ご覧あれ。

とはいえ、最近は概念系の話が多かったので、もうちょっと具体的な内容に焦点を置く必要があるかもしれない。

今後については、具体的な内容にしぼって記事を書いていこうと思う。

 

今後について

全体的な今後についてであるが、今までの内容の今後の予定を簡単にまとめるとこうだ。

  • ブログ – 引き続き具体的な内容を展開する。
  • GTD勉強会 – 引き続き駆け込み寺的な意味合いで、初心者向けで実施する
  • GTDTimes翻訳 – 活性化したい
  • 会社へのアプローチ – 上記を活発にさせる方に集中したいため、少なくとも今年はやめるべきか

というわけで、優先度としては、GTD勉強会>GTDTimes翻訳>ブログ、という順番で進めていきたいなーと思っている。

追加の今後について

で、今までやってきたこと以外にも、新しいことを追加しなくてはならない。上記の内容も年ごとに一つずつ増やしていった内容だ。2008年が勉強会で、2009年が翻訳作業。で、2010年はTwitterで何か展開できればいいと思う。

  • Twitterでいろいろ何か

最近、TwitterでGTD関連についていろいろ話しあえることができる機会があった。これが継続すればいいなぁと思ったのいう表の理由と、内容をおかっけるのが面倒&RTすると字数つらいという裏の理由から#GTDjpというハッシュタグを作った。そっちらへんでも何か関わっていければいいと思う。

また、あとは私以外にもこういう風に何か活動してもらえると嬉しいなぁと思う。特にそれは、MindMapの勉強会を見て思ったことだ。MindMapの勉強会は、GTD勉強会で参加している方が、マインドマップを書いて共有する勉強会を発足した。それを他のメンバーにも会を開催する人を何人も立てて、少人数を複数回こなせるようにしている。GTDもこんな風に波及できたらいいなーと思うものの、あんまり誰もGTDはこうだ!というものを持っていないがために、よくわからんので実施しにくいなーとは思う。

実際私自身もやっているけれども、今までやってきた内容で齟齬がないから提供しているだけで、違いますよと言われるようなことがあればそれまでだ。でもそんな機会を待っていたらキリがないし、そういう誤解や理解が中途半端なのは、マインドマップやありとあらゆるものについて共通している、当然のことだ。それに、違うことがわかれば、そのタイミングで矯正しさえすればいい。

 

次回について

長いがまだ二回ほど続く。

今回は今までやってきたことの内容を総まとめして、向こう1年ほどで行うことについての方向性を見直した。上にも書いた以外にも、せめて夏か秋頃に何かイベントはしたいところだ。

次回は、そういう近しい時間的な内容ではなく、時間軸や人にこだわらずにGTDでやりたい内容を収集した妄想あるいは野望あるいは幻想あるいは理想あるいはあるいはそんな感じのものをまとめる。

そして最後に今回のレビューの総括を書いて、この一連の記事を終了する予定である。

 

もうちょっとのお付き合いをお願いする。

 

P.S. 関連記事

派生で見かけた記事がありましたので共有。

あとTwitterでの#gtdjpハッシュタグ検索です。

GTD Japan Review(6) 私が今までにやってきたこと その2

前回は私が今までにやってきたことの中で以下3番までの詳細を説明した。

  1. 記事関連
  2. GTD勉強会
  3. GTDTimes翻訳
  4. 会社に対するアプローチ

今回は、残りの会社に対するアプローチについて、詳細を書く。

4.会社に対するアプローチ

  1. 会社の公募でGTDを全社員に適用するように提案した(2007/11)
  2. GTDのワークショップ等を実施(四回) (2008/04,2009/01,2009/06多分,2009/10or11あたり)
  3. 簡易的なGTDをメンバーにレクチャーした(二人) (2009)

もともとの目的

2007年頃、結構プロジェクトがヘビーな所に入って、残業時間がものすごいことになってしまってて、それを課してる会社になんだかもの申し立てたくなったのが最初。それで、自分ができるアプローチとして、他の人もエネルギーを省力化して仕事ができるようになったら残業少なくなるんじゃね? と思ったわけだ。まあつまりGTDやったらいいんじゃないかと。

それが最初の目的だったんだけど、他にも会社としての実績がほしいとか、そもそもアメリカと一緒のマネージャクラスにしたら成功率が高くなるんじゃないのとかそういう理由もあって、会社に導入したいと思って動き始めた。

 

やった内容

1.会社の公募でGTDを全社員に適用するように提案した

勤めている会社では、年に一回、社員からアイデアを募ってコンテストをする。それにまずは公募した。その時の内容は、社長からトップダウンでGTDを実施する、というもの。このコンテストは、入賞するとそれを実施することが決まりになっているため、それはさすがにちょっと…ということで、入賞しなかった。

けれどもその後のフォローでワークショップとかなら実施してもいいよ、と言われたので何度か実施させてくれる機会に恵まれた。

2.GTDのワークショップ等を実施(四回)

公募の話から会社の中で興味のある人を募ってワークショップを実施させてもらった。結果はどれもかなり厳しいものだった。

 

まずは、私が状況を読み間違えていた。会社で説明する場合は、GTD勉強会とではスタート地点が異なった。GTD勉強会では、GTDに興味があって好意的に思っている人が受けにくる。だから、話を受け入れる際の摩擦は最小限に抑えられている。しかし、会社の場合では、GTDって何?といった部分から入ってくるので、そこから説明しなくてはならない。かつ上好意的に受けてるかすらわからない。

第1回目はこれを全く気付いておらず、フルスペックで説明しようとした。具体的には5つのステップを全部話そうとした。第2回は前回の結果を踏まえて、5つのステップ前の3つの原理原則で説明した。で、実際の所は、上司に助けられて、今やってるタスク管理とどのように繋げていけばいいか、というおとしどころを作ってもらった。第3回目は、今まで感じる問題点を洗い出すことによってGTDはどういう風に解決すべくように持っていこうとしたが、失敗に終わった。ちゃんと考えている人もいたからそれはそれで興味を持ってくれたことだと友人からはコメントをもらったので不発というわけではないらしい。第4回目は、実際にGTDのステップを簡単に実行することで具体的に説明した。最後に行った会が一番実践的に通じていたせいか、まだ反応がよかったように思う。

 

これらのワークショップは、胸が痛くなる経験でもあったが、得るものも結局あった。例えば以下の通りだ。

  1. 場によって説明する前提条件が全く異なること
  2. 場によっては好意的ではないこと
  3. 場によってはアドリブがむしろ有効でないこと
  4. 5つのステップは状況によってはヘビー
  5. nomicoはやっぱり説明が下手

たった四回だけれども、GTD勉強会がいかに恵まれた場かをまざまざと教えてもらった機会であり、これから伝えるには今では不十分だという現状も知ることとなった。

とりあえず思ったのは、自分がどれだけ説明下手かを諸に証明してもらったというか。それもあるし、説明できないということは理解していないということでもある。まだまだ精進が必要ということだ。

 

3.簡易的なGTDをメンバーにレクチャーした(二人)

仕事にしっちゃかめっちゃかになっている二人に関して、簡易的にGTDをレクチャーした。そのおかげで、二人とも、以前よりかは仕事が進められるようになった。

しかし問題点は残る。時間的な問題があったため、二人については仔細についてまでレクチャーするわけではなかった。確かに簡単な説明だけでもGTDはそれなりに実行することはできる。ただ、それがGTDの最大の効果を発揮しているわけではない。

なんとか軌道に落とし込む、という短期間的な成果では、仔細にまでレクチャーしなくてもそれなりの成果は出ただろう。そこから、長期的な成果に結びつけていくためには、もうちょっと深く進む人も必要になってくる。

 

会社に対するアプローチまとめ

会社に対してアプローチはしているものの、私の求めている目的からは正直全く手が届いていないのが現状である。

会社に対してアプローチする最大の目的は二つあって、

  1. 部長クラスがGTDを導入した実績
  2. 会社で導入したという実績

という二つを実現したいことにある。で、部長クラスは余程困ってない限り、自分が進んで実行することはほぼ内容に見えるので、それで会社をして、部長クラスにGTDせしむるように仕向けたいと思った。それで、会社→部長、という図式が必要なんで、会社にアプローチした。その結果、会社としての実績が出れば、GTDは日本の会社にも効果があるんだよ、というのが証明されて、他にも使ってみよう、と思う人が増えるんじゃないかと思っている。

とはいえ、現状は日本ではGTDは全く普及されていないし、下手にどの会社階層でも実現できているし、日本人は器用だし、実行することに長けているしで、GTDが本当に必要だ! という人があまり明るみに出ていないように思う。もしくは、器用な人がフォローしてしまい、問題が明るみになってない気もしなくもない。

 

今回はここまで。さて次回は今まで私がやってきた内容が、どういった部分に対してのアプローチだったかをマッピングする。

GTD Japan Review(5) 私が今までにやってきたこと その1

前回は、ゴール状態の定義と、更にそのゴールを実現するための分解したゴール状態を洗い出した。今回は、これを踏まえて、私が今までGTDに対して行ってきたアプローチについて、どのゴール状態について行ってきて、どのような効果が得られたのかを確認する。

私がGTDに対してやってきたことを洗い出す

まずは、私がやってきたことを洗い出そう。

  1. 記事関連
  2. GTD勉強会
  3. GTDTimes翻訳
  4. 会社に対するアプローチ

以下では、各項目にやってきたことの詳細について記述する。GTD Japan Review(4)で展開した項目とのマッピングについては後ほど全部をまとめて行うこととする。

1.記事関連

記事関連は以下を実施した。

  1. ブログ (2006/11-)
  2. gihyo.jpでの連載 (2008/04/11-2008/11/27)

GTDの具体的な内容については、gihyo.jpでまとめた。連載は今まで考えてきた内容をまとめることができ、個人的には非常に満足している。実際試した上で、一番しっくりきたといった感想もあったりして、非常に嬉しい。

 

もともとの目的

私がこれらの記事で行いたかったのは、定期的な情報の提供、及び、正確な内容の情報伝達、及び行動促進といったものがある。gihyo.jpの連載では、

 

良いところ

  • 今まで継続的に行っている
  • gihyo.jpで連載をして一旦のまとめができた

継続した点については大いに自分をほめたたえよう。正直ブログが同じ内容でまとまったのは初めてだし、ひとつのことに興味が持続しているのも滅多にないのだから。

その継続してきた点を評価してもらったおかげで、gihyo.jpでの記事を書かせてもらったと思う。

 

悪いところ

  • ブログのGTD記事が最近少ない
  • gihyo.jpでのPRを全然やらなかった

GTD記事に関して最近少ないのは本当に自覚していることなのだけれども、どこから何を書いていいのやら、と思ってしまったり他に興味が散逸してしまっている。昔の記事を見たら、昔の私がいい記事を書いていたりするのだから、それをまとめて紹介するだけでもいいのに、とにかく初心者や興味を持った人向けへのアプローチが少なさすぎる。

gihyo.jpの連載記事は、書くことだけに一所懸命になって、ブログで紹介したりするのが結局疎かでうまく誘導できていなかった。

 

2.GTD勉強会

GTD勉強会はがんばって開催している。

  1. GTD勉強会(2008/02/23-)

告知が遅い等、かなり不安定な運用度合いながらも、2010年1月~3月を除けば、ほぼ何かしら月1回を実施している。

 

もともとの目的

もともとは、ある程度GTDについて考えてきたところで、自分だけで考えたりするのが頭打ちに感じてきたのがある。勉強会自体は一度別の勉強会に参加したことがあって、ちょっと自分がこういう風な勉強会がほしい、と思っていたのとちょっと異なっていたのがある。また、そろそろ他の人とGTDについて語り合いたい、というかそろそろ一人ぼっちがさびしくなってきたんだった。最初のトリガーはそんなところ。

そこに、日本でGTD広まるためには話せるところが必要だよね、GTD他の人と話せたらいいよね、といった目的もミックスして、そういうのを含めて全部実現できたらいいよね、てことでGTD勉強会を一つの解決策に持ってきた。

良いところ

  • 今まで継続して行っている
  • プレイフルな空間ができることが時々ある

継続ができる人はエラい。なのでGTD勉強会も続けてきていることに最大のほめポイントとする。

それからもう一つは、ライブ感というか、皆の「アハ!体験」「Water!!」「Eureka(だっけ?)」「イヒ!」「あ、分かった!」といったような感覚が相まって非常に祭りのような、いい感じの場が形成されることがある。これが上記に書いている「プレイフルな空間」である。これが時たま起こる。これがより高い頻度で発生できるようになれればいいのだが。

 

悪いところ

  • 自分のフィードバックが弱い
  • 説明がいまいち
  • 後のフォローが弱い
  • 東京近辺だけで、全国展開できてない

自分のフィードバックが弱い、について。会に関する反省会は、実はあまりしてない。ログを書かないというのだけは、最近は修正して、書くようにしている。が、実際の会中の作業内容について等は、見直し切れてないのが現状。

説明がいまいち、について。私は話べただ。なのにそれに対する対応策をほぼ何もやってない。

後のフォローが弱い、について。具体的には、終わった後でのコメント記入や、マイミク申請とかなどを怠っていたこと。最近は、会を実施した後のエネルギー量の減りが少なくなってきているので、できるようになっているので改善の兆しはある。

東京近辺だけで、全国展開できてない、について。せっかくネットなんだから、もうちょっと対応策があるんでないかい、と思うのだけれども、いかんせんそこまで作業が追い切れてない。

 

回数や密度、対象範囲を考えると、まだまだ改善の余地はいっぱいあるところだが、実際にはエネルギー量はそんなに回せてない。最優先事項は「継続する」ことなので、改善できなくても若干目をつむっている。

 

3.GTDTimes翻訳

2009年度の施策として翻訳に手をつけた。

  1. GTDTIMES-TLS-JP開始(2009/02/01-)

もともとの目的

2009年になって何か新しいことをやろう、それからGTDが流行んないのは良質な情報が少ないんじゃね? という着目点から、じゃあ本家からそのまま持ってこようぜ、というのと、それから他の人を巻き込んでやっていきたいと思ってやり始めた。

良いところ

  • 開始した

悪いところ

  • 現在頓挫して全く更新できていない
  • 現在注力していない

 

実行力の少ない私が実施にこぎつけただけでも偉いとしよう。ただ、なんか作業の割り振りとかがうまくいけてなくて、現在注力できなくて全く活動が止まっている。とりあえず曖昧に作業を進めることから始めるのがいいかなー、チケットくまなくても好きな人が好きな感じにもっていかせるかなぁと考えている。が、全く手がかけられていないというのが残念無念。

実際翻訳して思うことは、私が気になる内容については、すでに回答が得られることだろう。こういう時、もっと英語がサクサク読めればなぁ、英語がサウサク翻訳できればなぁと思う。

 

会社に対するアプローチ

次回持ち越し。

GTD Japan Review(4) 流行らせるためのゴール状態の定義及び分解

前回では、日本では、アメリカのように、伝播経路のキーパーソンとなる人間にアプローチしにくいことから流行らないのではとまとめた。それでも、日本に流行らせたい。ので、今回は、アメリカでの流行るための要素を分解してアプローチできる部分はないか探っていく。今回はそのパーツ洗い出しをする。

そもそも「流行っている」状態とは?

まずは、目指すべき「流行っている」という状態から要素分解をしよう。私の定義では次のように定義する。

  • 大多数の人間に知れ渡っている
    (東京新橋のビジネスマン100人に聞きましたなら少なくとも50人以上は知っているレベル)
  • 一定量の成功例がある
    (東京新橋のビジネスマン100人に聞きましたなら少なくとも3人以上は実施して効果のあるレベル)

ビジネス的成功(GTDを仕事にできるかどうか、とか)もあるんだけれども、今回は、GTDが少なくともビジネス界隈である程度認知があって、それなりの効果を納めていることを、ゴールとしている。

ちなみに、GTDを実施して効果のあるレベルを、認知数の6%、全体数の3%としている。本を読んで行動に至って効果を得る程度が1%程度とかそんな話をうろ覚えに聞いて、多少多めに見積もっている。

とりあえず、「流行っている」状態になるための状態を収集してみる

ゴール設定がある程度具体的にできた(ここでは感覚値として理解できる程度を想定している)として、じゃあ実際にそのゴールに向かうまでにはどんな状態が実現できればいいのかを、細かく分解してみる。今回はとりあえず収集ステップを実施してみた。

  1. GTDが、日本企業導入としての実績がある
  2. GTDが、ある一個人への実績がある
  3. GTDの理論が、正確に理論が伝わっている
  4. GTDの正確な効果が、発揮されている
  5. GTDの質問できる場所がある
  6. GTDを実施していて、自分がGTDのどのレベルかがわかる
  7. GTDについてコミュニケーションすることができる
  8. GTDについてある一定の状況に対して最適なツールが存在する
  9. GTDに関する良質な情報が存在する
  10. GTDをして、ビジネス的な成功実績がある
  11. GTDという言葉自体が認知されている
  12. GTDで、著名な人間が成功例を納めている
  13. GTDをすると、効果が高いことの実績が数多くある
  14. GTDを、初めて実行するのに実施しやすい
  15. GTDを実施して、すぐに効果があがった
  16. GTDの情報のうち、「GTDはいい!」という情報が、googleで検索すると上位50位の80%が友好的な情報である
  17. GTDを教えてくれる何がしかがある

ふぅ、やれやれ。以上です。おわり。

じゃ、ダメだよねw

収集した「流行っている」状態になるための状態を分類してみる

    さっき収集した項目を三つの観点で分類した。三つの観点とは、「認知」「実績」「実行」である。これら三つの観点は、先ほど定義した私の目指すGTDが流行ったゴールのうち、次のように関係することを想定している。
  • 大多数の人間に知れ渡っている
  • 一定量の成功例がある

まず「認知」。「認知」は一つ目のゴール条件である「大多数の人間に知れ渡っている」というところに関係する。このゴール条件を分解したものが「認知」に属する分解した状態である。

次に「実行」。「実行」は二つ目のゴール条件である「一定量の成功例がある」に関係する。このゴール条件に到達するための途中過程の中間ゴールとして分解したものが、「実行」に属する分解した状態だと考えてよいだろう。

最後に「実績」。「実績」は、この二つのゴール条件のいずれにも関係する。「実績」は「一定量の成功例がある」という結果を、「大多数の人間に知れ渡っている」という結果に結びつける際、どれぐらい効果のあるものかを現したものとなる。例えば、社長と平社員とでGTDを実行し成功したとして、社長の方がより興味津々になるだろう。結果によって効果の度合いが違うので、別々にゴール状態を用意したのが「実績」となる。

この三つの観点から分類した結果は、以下の通りとなる。

  • 認知
    • 3.GTDの理論が、正確に理論が伝わっている
    • 9.GTDに関する良質な情報が存在する
    • 11.GTDという言葉自体が認知されている
    • 16.GTDの情報のうち、「GTDはいい!」という情報が、googleで検索すると上位50位の80%が友好的な情報である
  • 実行
    • 4.GTDの正確な効果が、発揮されている
    • 5.GTDの質問できる場所がある
    • 6.GTDを実施していて、自分がGTDのどのレベルかがわかる
    • 7.GTDについてコミュニケーションすることができる
    • 8.GTDについてある一定の状況に対して最適なツールが存在する
    • 14.GTDを、初めて実行するのに実施しやすい
    • 15.GTDを実施して、すぐに効果があがった
    • 17.GTDを教えてくれる何がしかがある
  • 実績
    • 1.GTDが、日本企業導入としての実績がある
    • 2.GTDが、ある一個人への実績がある
    • 10.GTDをして、ビジネス的な成功実績がある
    • 12.GTDで、著名な人間が成功例を納めている
    • 13.GTDをすると、効果が高いことの実績が数多くある

次回について

今回は、ゴール状態の定義と、更にそのゴールを実現するための分解したゴール状態を洗い出した。次回は、これを踏まえて、私が今までGTDに対して行ってきたアプローチについて、どのゴール状態について行ってきて、どのような効果が得られたのかを確認する。

公開は週明け予定。

GTD Japan Review(2) 私が日本で流行らせたい理由

最初に、まず私が日本でGTDを流行らせたい理由をまとめておこう。GTDが日本で流行らせたいのには、私には次のような理由があって、現状が理想とは言えない。だから私は、日本でGTDが流行っていないことについて不満を感じている。私の理由はいくつかある。

  1. GTDを使って仕事が楽になったので、ほかの人にも仕事を楽になってほしい
  2. 日本の会社がもっと健康的になってほしい
  3. GTDのもっと別の切り口での話ができる人がほしい
  4. もっとGTDについての生の情報がほしい
  5. GTDについて更に研究を重ねたい

GTDを使って仕事が楽になったので、ほかの人にも仕事を楽になってほしい

GTDいいですよ! と私が声高に言うようになったのは、最初に私自身がGTDをするようになってずいぶん仕事が楽になったからだ。見出しでは仕事と言っているが、実際のところ、生活や心持ちなど、私の全般に関して多くの効果をもたらした。

例えば時間的な概念。私は今までずいぶん時間的な概念が欠如していた。未来に対して信用がおけなかったので、未来に関して言っても、その内容を信用することができなかったのだ。それは外部に対してもそうだし、内部である私に対しても同じことが言えた。

それから決断力について。決断力をつけるためにはどうしたらいいのか? 多くの人が確固たる自信を持って言うにはどうしたらいいのか、と気になるところだが、結局のところ場数のように思う。どれぐらい自分の意志を自覚して(この自覚していることこそが重要である)、どれだけ決断してきたかに依存する。GTDでは処理ステップを通じて、いやいやながらもその決断する回数を増やされるのだ。選択することはある一つ以外の可能性を遮断することであり、大いに力のいる作業である。まぁそれで、私は昔より自分の決断について納得ができるようになったと思う。

そして思考の粒度。私がGTDを続けている最大の理由なのだが、GTDを続けるだけでも、自分が成長している!という感覚に時たま垣間見ることができる。最近になって久々の粒度が変わったところだ。

そういった、私という人間自身の活動に深く関わってきた。それこそが大きな効果であり、GTDいいですよ!、と私が続けて言いたくなる理由だ。

これが一つ目。

日本の会社がもっと健康的になってほしい

次に思ったことが、会社への不満だ。会社がパラダイスっていう人もいるけれども、多くの人はそうではない。ここはいい、ここは悪いといったバランスの中で会社で働いている人が大抵だと思うし、私自身も実際その一人だ。

で、私の会社は割といい会社だと私は思ってるんだけれども、そうも言えない状況になることもしばしばあった。その時になんだかものすごく腹立ってしまい、非常に憤慨していた。

とはいっても、ここで転職して会社を変えたとしても、パラダイスがやって来るとも限らない。だったら、私にとってパラダイスになるように仕向けていく方がいいじゃないか、と思った。

それで、一人一人の生産性がよくなれば、多少の環境に対しても、何らかの変化が起こるのでは? と思って、会社にGTDをすすめるようになった。

これが二つ目。

GTDのもっと別の切り口での話ができる人がほしい

私の勉強方法は、試したり資料(ここではウェブでの記事等)を見たりして、まず一人でうんうんうなってあーでもないこーでもないと、自分自身で考えることか始まる。これが一通り終わると、ようやく人に話せる状態になるのである。GTDへの勉強方法も同じだった。

GTDについてもひとしきり考えたのち、自分なりの一段階目の帰着点ができた。これをもとに他の人とコミュニケーションを!と思ったんだけど、話せる相手があんまりいない。つーかそもそも母数が少なすぎる。ということに端と気づいたので、ふんなら日本でGTDをやっている母数を増やすために何かせねば、という考えに落ち着いたわけです。

これが三つ目。

もっとGTDについての生の情報がほしい

GTDを続けてはいるものの、その理論や効果についてはまだまだまとまっていなかった。そのためには、GTDをしている人の生の情報がもっと必要になってきた。とはいっても、日本のGTDユーザの母集団は少ないし、それに習熟度のバリエーションも少ない。

とにかくサンプル数が根本的に少ないのだから、やはりこの観点からみても、日本でGTDをやっている母数を増やすために何かせねば、そしてそれを受け取る場所を作らねば、と思った次第。

これが四つ目。

GTDについて更に研究を重ねたい

そもそも四つ目の理由の真の理由は、GTDの研究を続けたいことにある。今回研究という言葉で落としているが、考察を続けたい、そして何かと別の次元でつながる何かがあるのでは、と私はおぼろげながらに思っている。

GTDと何がつながるのか、は皆目見当はついていない。しかし、私の中ではGTDは大きな枠組みで、広がりを持っており、他に何をとるにしたってGTDと繋げて考える癖ができすぎている。今更GTDなしに、話を進めること自体が難しくなっているのだ。

そしてそれを何らかの形でまとめて、これこれこうなんだ! というところまで持っていきたいと思っている。それが何かはわからないけれども。

これが五つ目。

以上が、今のところのGTDを流行らせたい私の理由群である。GTDでビッグになってやるぜ! とか、GTDで仕事ができるようになったらいいよね、とか、今まで培ってきたGTDの何がしかをなんとか還元させたい! ていうのは当然すぎなので今回は一旦さっぴいている。

これらの理由から、日本でGTDが流行っていないことに不満を感じているわけで、それで自分なりにいろいろなアプローチを自分ができる範囲で試みてきた。じゃあどんな所にアプローチをかけたのか、という話になるんだけれども、そもそも要素が揃ってないからGTDでは流行ってないのだ。その足りない要素は何なのか? 次回は、何が日本では足りないのか、について考えたことをまとめる。

GTD Japan Review(3) 日本でGTDが流行らない理由

前回は、そもそも私がどんな目的でGTD流行ってほしいのかを説明した。じゃあ何が足りなくて流行っていないのかを今回は見ていこう。

さて、日本でGTDを流行らせようと思った時、私は最初にアメリカでの現象と日本での現象の違いに着目した。もし、アメリカと日本との差異がわかれば、そこに注力できれば日本でGTDが流行る確率が高くなるに違いない! と。

国民性の違い?

で、最初の頃、ブログ記事でいろいろ見た時のGTDの誤解のされっぷりが気になった。GTDが時間を気にするのはカレンダーリストであって、それ以外のリストには、本来は時間の概念はない。というか区別されて考えている。しかし、ブログを見ていると、これを正確に理解されることが少ない。私もそうだった。思いっきり時間管理と間違っていた。そして、GTDを続けていくうちに、こういうものなのか!と合点がいくようになるのであった。

で、その誤解はどうしてするのか、を考えた時に、日本は時間で考える癖の人が多いからじゃないのか、と思った。つまり、国民性の違い。それを友達に話したところ「いやいやそうじゃなくて、アメリカと日本とじゃあ、仕事を回している人が違うからでしょ」と真っ当な意見を頂戴した。

その意見を聞いた時、素直に「そうだね!」とは賛成しなかった。

まぁ、ものすごく考えたのに一蹴されたので、意地になってその時は賛成しなかったんだな。日本人だからGTDを誤解しやすいのかどうかは、結局検証はとれなかったし、エマジェネティックスでも、思考スタイルの違いに国民性は関わってこない、と言った。つまり、国民性じゃないだろうと。それが一番堪えて、国民性の違いが、流行らない大きな要因とは今では思っていない。とはいうものの、誤解されやすいものとして、伝播の比率が多少小さくなるのは、小さな要因の一つだと私は思っている。

「アメリカと日本とでは、仕事を回している人が違う」?

GTDが誤解されやすいから、という要因は排斥された後、私は「アメリカと日本とでは、仕事を回している人が違う」という友人の意見を吟味していた。友人はこうも言った。「アメリカでは、戦略と仕事を回す人は一緒で、日本は別々だから」と。

丁度同じころ、タイミングよく私は日本でマネージャークラスのレベルに相当する人間を四人ほど見てきた。で、この四人にはひどく忙しい人と、そしてそうでない人の二パターンがあることに気付いた。

ひどく忙しい人はGTD勉強会で知り合った人だ。とても忙しく、その中で仕事を回すためにGTDにたどり着いた人である。一方の三人は、それなりに自分の中で仕事は回せていて、GTDはしていない人々である。

で、三人の思考にはいくつかの共通点があった。

  • 部下については、GTDのような仕事を軽減させるようなものをさせたいと思っている
  • しかしながら自分には、そういったものが必要とは思っていない
  • だって、GTDは自分にとってはすでに培われた手法であり、もうすでに似たものを持っている

忙しい人とそうでない人が、同じマネージャーレベルに存在するのは興味深かったし、忙しければGTDを選び、そうでなければ自分には必要ない、というような印象があるのもまた興味を引いた。つまりそれは、GTDがその人自身の忙しさによって必要性が変わるのではないのかと思ったのだ。

ここで、アメリカでのGTDの適用のされ方を振り返ってみよう。

アメリカでは、経営コンサルタントのDavid AllenがGTDをするのはマネージャクラス、つまり経営と仕事をまわす人たちである。これらの人に対して、DavidはGTDを適用し、そして効果をあげている。ところで、マネージャクラスになると普通に働いてても通常のよい成果を出すような人間がなるものだ。にもかかわらず、GTDのようなセミナーや研修などのテコ入れが必要になってくるのだ。これは何を意味しているのだろうか?

アメリカでも、優秀な人間であるにもかかわらず、その力を発揮できずにいる状況が存在しているということだ。レベルはどうあれ、私も最近になってそのような状況を私自身が体験している。そしてこれらの状況は今後も、誰でも、どんな時にでも、やってくる可能性がある。新しい仕事になれば、それだけでなる可能性は高い。

導きだされる流行らない理由

さて、以上の話と+αをまとめて言えることは、日本では、アメリカのように、GTDを心底必要とする人間が会社の中枢部におらず、GTDを誰かに適用した後展開が難しい。だから、日本ではアメリカほどGTDが流行らないのでは、と私は想定する。

確かに、GTDが一番の最適環境は忙しい状況に身をおいている環境である。そして日本ではそのような環境にいる人間は仕事を回している現場の人間であって、経営層に近い状態にあることは難しい。経営層はすでにそれなりの力を持っており、自分自身が能力を発揮できるように、仕事の量を調整できる立場にいる。GTDは仕事量を調整できにくい立場にいるからこそ必要となるのだ。

日本では、GTDの伝播の経路が会社の中で確立していない。そして何より、変革が必要なのは現場の人間であって、上部層の自分たちは対象外で必要ないと、信じている。本当に?

次回について

本記事では、日本でGTDが流行らないのは、アメリカでの展開のキーパーソンとなる所に、GTDがアプローチできる伝播経路がないことをまとめた。状況が異なるのは仕方がない。次回ではもうちょっと要素を分解してアプローチできる部分はないか探っていく。

GTD Japan Review(1) 日本でGTDが流行らないのはどうしてか?

2006年11月からGTDをはじめて3年ちょっと。英語圏でのGTDのフィーバーはすごいなーと思うけれども、日本ではそんなに定着していない。

語幹だけなら、仕事術やらTODOのかわりとして利用されるようになってきて、「GTDにいいかも!」「GTDにもってこい!」などなどの用法で用いられるようになった。それは、もちろんGTDが有名になって効果がある故の、膨張部分だ。

しかしと思う。

実際のDavid Allenの言うGTDが一次的にもうまくいけた! と思った人なんて少ないのだと思う。例えば、柔道のレベルも七級から六段もしくはそれ以上など、柔道をとっても人によって修錬度が異なる。David Allenは空手の師範代でもあるから、喩えに空手の話を持ってきていたりするのだが、実のところ、GTDの習熟度は、空手や柔道などの道と同様に、ある段階を持ち合わせる。私がこの数年やってきた結果の感覚の結論はこれである。

英語圏で流行っているとはいえ、GTDの習熟した人間の比率がどれぐらいいるかはわからない。しかし、わかっていることは、日本の比率と比べればはるかに多く、そしてはるかに絶対数も多いということである。

日本でGTDが流行らないのはどうしてなんだろう?

GTDを日本でもっと知ってもらおうと流行らせたくて、私は今までに自主的にいくつかやってきた。しかし、アプローチが悪いのか、そもそも私の説明内容が悪いのか、どうにもこうにもうまくいかない。

2008年6月16日にはDavid Allenが来日してきてくれたというのに、その後の日本での反響は芳しくない。

今回はいったんの区切りとして、どういう分析をして、その結果を加味し、アプローチを行ってきたのかを数回にわけてまとめていこうと思う。そうして、これからの私の行動指針について、もう一度振り返ってみようと思う。

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