Category Archives: GTD活動連絡

第12回GTD勉強会ログ 補足 View Comments

最近の勉強会では、GTDで困っていることを聞かせてもらっています。勉強会中にコメントするようにしてるんですが、今回は時間がなかったので、ブログでコメントします。

第11回では瀕死で顔色が悪く、やらなきゃいけないタスクを思い出してはまともに睡眠できなかった人が、血色よくなり最近ではぐっすり寝られるようになったと第12回で連絡してくれました。私も藁をもつかむ気持ちでGTDをはじめたので、こういう役に立った話を聞くと、とても嬉しいです。

困ったこと一覧

  • (1)終わらないToDoはどうすべき?
  • (2)アイデアのまとめ方はどうするの?
  • (3)GTDに飽きました
  • (4)週次レビューができてない
  • (5)Inboxが大変なことになっている!
  • (6)Somedayが増える
  • (7)GTDのやり方が雑になってきた

今回聞いた困ったこと一覧は上記のとおり。下記にコメントというか思ったことを出してますが、参考までにどうぞです。

(1)終わらないToDoはどうすべき?

ToDoが終わらない状況というのは、いくつかあります。今回の質問でどのようなToDoに困っているのかがわかりませんが、考えられる理由は以下のようなものがあると思います。

  • ゴールまでのアクションが明確でない
  • ゴールが明確でない
  • そもそもする必要がない

どうして進まないのかというと、何か作業を行う必要があるのにそれがされてないわけです。じゃあ、なぜその作業が洗い出せないのかというと、向かうべきゴールが明確でないからです。じゃあなぜゴールが明確でないのかというと、そもそもする必要があるのかどうかがクリアになってない、という場合が結構あるんですね。

これは、処理ステップのワークフローの一番最初のステップである「これは何?」という質問がうまく機能していないことから起こります。正直、この項目があることすら忘れてしまうわけですが、このように進まなくなった場合は、処理ステップに戻ってToDoの項目自体を見直すのもいいかもしれません。そして、必要かそうでないか見極め、必要ならば次のアクションを決めるとよいかと思います。

(2)アイデアのまとめ方はどうするの?

この質問だと二つの可能性があります。

  • アイデアをどのようにまとめて管理するのが妥当か?
  • 収集したアイデアを一つにまとめて何かを生成するにはどうしたらいいのか?

前者については、一つもしくは二つのシステムに保存していくのがよいでしょう。電子的ツールならば、Evernote等があります。アイデア系のデータの保持部分についてはPoICの考え方が役に立つと思います。ただ、PoICの場合は、カードに特化しています。もう少し媒体を汎用的に使用するならば、「超」整理法の封筒管理方法が役立つのではないかと思います。これは管理の点で大いに役立ちます。

後者については、Referenceデータを引っ張りだしつつ、ナチュラルプランニングをするとよいんではないかと思います。こういったアイデアはReferenceリスト項目とSomedayリスト項目にたまっています。そこから関係するデータを収集し、こねくり回していくのがGTDでの情報の回し方じゃないかと思います。て、さらっと言ってますが私もなかなかうまくできてないです。

(3)GTDに飽きました

GTDである程度仕事を回せるようになると、このような状態になります。ある意味、余裕が出てきた証拠ですから、正しい成長の仕方をされているんでわと思います。

次にするべきは、GTDでよく言っている5万フィートの感覚をつかむことです。『ストレスフリーの整理術』のP219に「6つのレベルで仕事をレビューするモデル」というものがあります。この部分ではそれぞれのレベルにあった質問が書かれています。まずは、この質問に答えてみるとよいと思います。ちなみに第13回のGTD勉強会のテーマはこれです。

(4)週次レビューができてない

週次レビューができてない、という話をよく聞きます。レビューのポイントはいくつかあると思います。GTDを始めて初期段階の際には、以下ができることを目指すのがよいと思います。

  • リストを最新に保つこと
  • 頭を空っぽにすること

以上が、『ストレスフリーの整理術』で言われていたことです。最初はこれでいいと思います。慣れてきたら、私はこれに加えて、以下の項目も目指すとよいと思います。

  • 各プロジェクトの進捗をまとめること

週報等でのプロジェクト等の進捗報告をしたことはありますでしょうか? 私の会社ではしたりしなかったり、と状況によって変わります。そういう状況ですが、この定期的な報告作業は、必ず行うとよいと思います。この作業の何をするべきかというと、進捗を「まとめること」です。

まとめる作業は、ある一定時間のプロセスを極小化します。10個あった情報のうち、1個の情報を選ぶもしくは1個の異なる情報を創出する作業です。こうすることによって作業内容を簡略化する訓練にもなります。これを続けると、考えるチャンクの幅が広がり、先に述べた5万メートルのレベルでのレビューに近づくことができるんではないかと思います。アインシュタインも特許内容をまとめるのが役に立ったって言ってましたしね。

とはいっても、そういう効果はすぐにはわかりませんよね。長期的なプロジェクトになると、今週は手をつけてなかったなー、とかいうのがまとめる時にわかるので、結構便利な指標になります。

そんなこんなで、定期的にまとめる作業は、誰かに見られることがなくても、よい習慣だと思います。

(5)Inboxが大変なことになっている!

この問題を出された方は、出張に出て帰った後の状況が、上記のようになると言っていました。

対応策は、がんばって処理するか、いっそ全部捨て去るか、ぐらいしか出てこないっすね。RSSの未読数じゃないので、後者の対応策は難しそうです。がんばって処理してください! ふぁいとー!

(6)Somedayが増える

増やしてください心の限り。Somedayリストは、実行すべき時間を敢えて決めていません。なので、最悪ほったらかしにして、30年後に実行する、というのも可能なシステムになっています。でもあんまり増えすぎて気持ち悪くなったら、Somedayリストをレビューして、新規作成するのもよいかと思います。私も数回Somedayリストを新しくしています。

(7)GTDのやり方が雑になってきた

余裕が出てくるとそうなってしまいます。私もかなり雑です。経験]]
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2009/04/25 第13回GTD勉強会を開催します View Comments

4月は6つのレベルで仕事をレビューしてみよう!が、テーマです。

■勉強会詳細

日時:2009/4/25(土)
場所:東京・銀座
時間:15:00-18:00(3時間)
定員: 14名
参加費用:場所代+ドリンク代です。人が集まると安くなります。
mixiURL:http://mixi.jp/view_event.pl?id=41735878&comm_id=3013597

4月です。最近GTDに飽き飽きだよ、という声もあったのと、以前から一回はしてみたかった内容を行いたいと思います。それは、6つのレベルで仕事をレビューするモデルについて、です。といっても、このモデルの場合は学ぶというより実施するに越したことはないんですね。というわけで、今回の勉強会は、このモデルで実際に自分の仕事を見直すワークショップ形式になるかと思います。

このモデルについては青本の「はじめてのGTD」の219頁に書いてあります。もっと高い視点から自分の仕事というものを見ていこうというレベルです。しかし、実際見直す作業というと、そんなに自分でしようと思ってもなかなか実行できません。なので、それを勉強会で行おう、ということです。

■勉強会の進め方

勉強会の進め方としては、一通り自己紹介→簡単なモデルの説明→ワークショップ→感想を言い合う、というような流れを想定してます。

上記に書いてても、実際の進め方は割とアバウトなので、気軽にお越しください。

■勉強会前の宿題

特にないです。

■勉強会にもってくるとよいもの

仕事というかプロジェクトを見直すので、自分のプロジェクトを見直せる何かがあると、よいかもしれないです。

 

尚、勉強会後に懇親会という飲み会を行っています。都合が合わなくてこっちだけでも参加してみたい、という方でもOKです。

ではでは、よろしくお願いします。

第12回GTD勉強会ログ View Comments

第12回GTD勉強会のテーマは、みんなのツールを見てみよう! でした。

参加者のしぶかわさんが、みんなに自分のツールを見せるべく、プロジェクトモニタ持参で来ていただきました。重い中どうもありがとうございました! その回あってか、今回の勉強会は、モニタを通じて紹介するのが多く、珍しくデジタルなツールが目立った回でした。

今回の発表一覧

さて、今回の発表は以下の通りです。

・しぶかわさん – GTD+Dの紹介
kokaさん – RTMとGoogle Calendar
・nomico – 相変わらずFitzNOTE、時々Sticky
しばさん – Outlook2007が使えるよ!
・うえぶんさん – アナログからRTMへ
・マロ。さん – 自作excelツールの紹介

どのツールも各々状況に合わせて趣向の凝ったツールでした。デジタルはRemember The Milkがやはり強く、上記の発表の中でも二人の方が使われていました。iPhoneからも気軽に表示できる点が評価されているようでした。この中で、一番歓声があがったのがマロ。さんの自作excelツールでした。

厳しい環境が生み出した、ExcelでのGTDツール

マロ。さんの職種は研究職です。最近のご時勢では情報に敏感ですが、研究のような職種では輪をかけて過敏です。マロ。さんの職場もその例に漏れず、ネット不可、フリーソフト不可、USBも以ての外、といったような隔絶された世界です。最先端なのですから、当然の措置でしょう。

ネットとフリーソフトが駄目だと、巷で紹介されているほとんどのサービスが、職場では使えません。そこで、マロ。さんが手にしたのが、ほぼWindows環境でないに等しい、Excelなのでした。

Excelは、通常表計算ソフトですが、結構いろいろできます。Excelは、Excel独自のプログラミング言語であるExcelVBA(以降、VBA)を使えば、自分でしたい作業を自動化することが可能です。私もログを集計するのにVBAを使ったことがあります。

マロ。さんのツールはそのVBAを使って、自動化処理を施したGTDツールを作ったのでした。

Excelで自動化されたGTDツールを使っての運用方法

このツールでは、家でExcelに項目を更新し、印刷した紙を会社に持っていって運用します。GTDツールは、この印刷するシートをいかに簡単に作成できるかに、心血が注がれています。

特徴その1 図解を踏まえた処理ステップ

処理ステップでは、

処理ステップでは、ワークフローにしたがって各『物』のリスト先を決めます。このワークフローは、正規のワークフローと若干異なります。異なる点は以下のとおりです。

  • ネクストアクションのみでも、プロジェクトとして取り扱う
  • プロジェクトの詳細については、このワークフローでは取り扱わない。したがって、プロジェクト以降のワークフローは削除し、2分かそうでないかの区別のみ取り残す

このワークフローでは、2分作業をこなす以外の、プロジェクトをブレイクダウンする等の細かい作業自体は、この処理ステップでは行わない、という趣旨になっています。

「処理」シートの「処理ステップスタート」ボタンをクリックすると、以下のようなダイアログが表示されます。このダイアログでは、処理ステップの対象項目を選びます。Inboxである「気になることすべてリスト」からはもちろんのこと、もともとあるプロジェクトリストやいつかやること/多分やることリスト等も、再度処理ステップにできることが特徴です。

image

選択が終わると、項目が順々に表示されます。「どのリスト?」で行き先を決めていきます。ここではプルダウンになっていますが、背後のワークフローに表示されている赤い文字を入力することでも、リストを決定できることができます。たとえば、プロジェクトであれば、「p」と入力することで、プロジェクトを選択することも可能です。

image

特徴その2 プロジェクトとネクストアクションのデータはボタン一つでGWeeklySheetに

このツールではプロジェクトはプロジェクトシートとして展開され、ブレイクダウンをして実行するアクションを洗い出します。その中から次に実行できる、ネクストアクションをリスト化します。

プロジェクトリストとネクストアクションリストを、どのように簡単に持ち運ぶか? それを、このツールではGWeeklySheetに組み込むことで実現しています。

GWeeklySheetは、私がgihyo.jpで連載していた時に、ひとまずはGTDを実行することを主眼として作成したシートです。使用期間は1シートで1週間をこなすことを想定しています。

image

右上にある画像をクリックすることで、自動的にシートに「NextAction」「WaitFor」「Project」に項目が埋め込まれます。

そういえば、このGWeeklySheetを出張するのに使っているという方も勉強会でお話されている人がいました。人によってはさまざまな使い方があるんだと、すごく新鮮でした。

特徴その3 危険なプロジェクトがすぐわかる、「進捗」シート

マロ。さんのツールの中で、一番秀逸だと思っているのが、この「進捗」シートです。以前、GTD勉強会の中で私が説明したイメージをそのまま実現したのがこのシートです。

インベーダーゲームは皆さんご存知のことでしょう。インベーダーゲームでは、時間が経つうちに上から敵が近づいてきます。プレイヤーは、敵が自分自身に当たらないように倒していかなければなりません。

プロジェクトが同時並行に動いているとは、いうなれば、このような状態なのです。ちょうど、プロジェクトを縦の列に見立てると、敵の数をアクションと見立てることができます。インベーダーゲームと異なるのは、敵の進む速さが列によって異なったり、途中で止まったりすることがあるということです。インベーダゲームを仮にGTDで説明すると、以下のような感じになります。若干無理があるかもしれませんが、そこはご愛嬌で(笑)

image

これを、GTDで表したのが、「進捗」シートです。

image

この図は今現在のプロジェクトの図を表しています。赤い○は作業が必要な内容、△は待ち状態のもの、■は決まった日に作業が発生するものです。各プロジェクトの配置は、完了予定日や締切日で設定されています。左に近づけば近づく程、現時間から近いものです。[]で囲った数値は残アクション数です。

プロジェクトは、時間によって変わるこの図の○を、いかに一番左側(つまり現在)に到達する前に、消化するかのゲームです。

時間によって、刻一刻とこの図は変更されており、徐々にプロジェクトは左側へ、にじりにじりと進み寄ってくるのです。危険なプロジェクトが、この図で一目両全です。配置されている場所が左であれば左である程、アクション数が大きい程、危険です。私たちはこのシートを見れば、左側のプロジェクトの項目から優先的に手をつけるべきだ、というのがわかるわけです。

以下にそのシートのリンクを張っておきます。ぜひお試しください!

GTDProjectListwithGWS.xls

2009/03/28 第12回GTD勉強会を開催します。 View Comments

3月は、具体的なやり方を共有しよう!が、テーマです。

勉強会詳細

日時:2009/3/28(土)
場所:東京・新宿
時間:15:00-18:00(3時間)
定員: 14名
参加費用:場所代+ドリンク代です。人が集まると安くなります。

前回は「ストレスフリーの整理術」の本をトリガーに問題点の共有を行いました。その中で、結構ほかの人がどういう風にやっているかを知りたくて参加した、という方を多く見受けました。なんで、3月はそれをメインにする所存でございます。

勉強会の進め方

勉強会の進め方としては、一通り自己紹介をしてから、再度一人ずつGTDのやり方を紹介していく形です。GTDをやったことがないという方は、代わりに現在のタスク管理方法等を紹介してもらいます。

ちなみに、以下のポイントをふまえて紹介すると、ほかの人にも自分と同じ境遇かどうかが判別しやすく、取り入れやすいかと思います。

  • 現状の仕事内容
  • 実際のやり方/ツール
  • ここがうまくいっている点
  • ここがうまくいってない点

目指すゴールは、まねっこポイントが見つかったぜ! という部分ができあがった感じです。
上記に書いてても、実際の進め方は割とアバウトです。気軽にお越しください。

勉強会前の宿題

というわけで、今回の勉強会は宿題はこちら。

・紹介の仕方を考える

話につまりそうだな、と思われた方は上記の4ポイントについて、事前にまとめておけば、説明しやすいかと思います。

ではでは、よろしくお願いします。

第11回GTD勉強会ログ View Comments

読書会ということで第11回を募りましたが、今回はいろんな状況の方々に参加いただきました。これから実施しようと思って実際に内容を聞いてから行おうという方や、実施しているけれどもうまくいかない方、それから、他の人が読んでいるのを又聞きして参考にしたい、といった方もいました。

今回の話題

さて、今回は『ストレスフリーの整理術』のわからない部分を共有して勉強しようというのが目的でした。けれども、いきなりそう言われて探してみても、なかなかわからない所ってわかんないですよね。というわけで、今抱えている問題点を共有して、それを中心に話を進めました。問題点にあがったのは下記の通り。

  1. ツールに使いすぎる
  2. Inboxの処理スピードが
  3. 家で使うには?
  4. 次の行動への分解
  5. リストを作るけど同期が

1番はツールをいろいろ手を出しすぎてしまい、収拾がつかなくなるという問題です。2番は突き詰めた所、思った通りに作業が完了しないということでした。3番はその名の通り。4番は、プロジェクトのネクストアクションがいまいち出しにくいという問題。5番は電子リストとそれを印刷した物理リストとで、物理リストも更新するため、最新の情報が分からなくなる、ということでした。

その途中途中でも、以下のような項目について話し合ったりしました。

  • プロジェクトとアクションと手順
  • そうじのように、パターンに落とし込めることは?
  • クリティカルパスを要するような場合のGTDの適用の仕方は?
  • ProjectリストとSomedayリストの違い
  • GTD+RでのGTDリスト割り振り例
  • いつか決めることと、決めることを持ち越すことは大違いって?
  • オープンループって何?
  • ワークフローでProjectリスト行きのものはネクストアクションも決めるの巻
  • Calendarリストの項目はどんなもの?
  • 43Foldersでうまくいかなかったパターンについて

今回は14人と大勢だったので、いろんな話が飛び交いましたです。

一つずつ説明したいところですが、ここではプロジェクトとアクションと手順について説明します。

プロジェクトとアクションと手順

GTDには、プロジェクトとアクションという概念があります。プロジェクトはアクションが複数連なったもの、ということで定義されています。ところが、GTDの厄介な所なのが、このアクションなのです。アクションをどれぐらいの粒度で設定すればいいのかがよくわかりにくいのです。もともとGTDで言うところのアクションとは、その項目を見れば実行可能なレベルです。頭を回転させて何をすればいいのか、考えなくてもよいような項目を設定するのが肝です。GTDでは、とにかくよくここが失敗します。

というのも、人によって、どれぐらいの行動が行動しやすいのかが異なりますし、自分自身ですら、状況によっては同じ行動でも異なることがあるからです。例えば、金曜日に会社や学校に向かうのは足取りが軽いですが、月曜日に会社や学校に向かうのは非常に足取りが重いわけです。自分自身ですら「会社に行く」というだけでも、状況によって行動のしやすさが異なります。況や他の人をも、というわけです。

このような理由から、GTDで設定する「次の行動」=ネクストアクションの意図はなかなか伝わりにくかったりします。David Allenが書いた本ですら、その意味する所を読み間違ってしまうのです。実際私も、随分長い間誤解していました。

「手順」とは?

 image (図1 プロジェクトとアクションと手順の関係図)

GTDではプロジェクトとアクションしか概念が存在しませんが、私はこれに付け加えて「手順」というものを取り入れて、プロジェクトを捉えるようにしています。「手順」は、アクションの内容を更に細かくした作業内容を指し示すものです。この関係を表したのが図1です。

アクションと手順の区分を説明しておきます。アクションは人間がその作業の意図を理解できるものであるが、それだけでは意味をなさない作業であり、且つ直接実行できる範囲でもないもの、としています。ここで意味をなすのがプロジェクトに当たるわけです。

例えば、「りんごを切る」というアクションならある程度作業をするレベルがわかりますが、どんな作業をするのかは特に明確に定義していません。包丁で切るのか、ぺティナイフで切るのか、そういった具体的な状況は実行する人に任されています。また、何のために「りんごを切る」のかも、分かりません。それで、プロジェクトで「おやつを食べる」というのを踏まえると、今回のおやつはりんごであって、それを切って用意してから食べるんだな、という意図が見えてきます。

次に「手順」ですが、「手順」は人間がその作業の意図をまったく理解できないが、実行可能ではある命令です。「まな板を用意する」「包丁を用意する」「りんごを取り出す」「りんごを洗う」「りんごの皮を剥く」といったようなものが「手順」に当たるわけですが、それ単体では意味をなしません。上記全部の「手順」を実行して「りんごを切る」というアクションが完了できるわけです。

「おやつを食べる」というプロジェクトを図1のように表すと、以下の図2のような関係になります。

image (図2 「おやつを食べる」プロジェクトを展開した場合)

ところで、この3つの概念にすると、GTDのネクストアクションリストの項目になる「次の行動」は、プロジェクトの一番初めにあたるアクションか、もしくはそのアクションの一番初めにあたる手順のいずれか二つの可能性があります。以下はその二つを指し示しています。

image image

GTDから見ると、どちらが正しいのでしょうか? 実際のところどちらも正しく、どちらにも「次の行動」となりえます。

行動しやすい程度は、人によって異なります。ですから、人によってアクションレベルで指し示していたとしても動きやすい場合があります。慣れていなかったり、気が乗らなかったり、初めての作業の場合は、手順レベルにまで落とし込まないと、実行しやすい状況にならないことがあります。

「会社に行く」という例をとって見れば、「会社に行く」というのをアクションとみなすと、仮に「靴を履く」というのが手順と考えられます。金曜日ならば「会社に行く」というアクションを実行するだけで実行可能ですが、月曜日ならば「靴を履く」という手順レベルでないと実行可能にならなかったりするわけです。

しかし、人によって、どれぐらい細分化することで「手順」レベルになるのかは私にもわかりません。そこが、GTDで説明するのが難しい所だと思っています。

この話を勉強会中ですると、『メメント』のようだと参加者の一人がコメントしてくれましたが、まったくその通りだと思います。もし、10分区切りに記憶が分断されるならば、これからどうやってすることを次の10分の私に託すのか? それこそが、「次のアクション」なのでしょう。

メメント
ガイ・ピアース, キャリー=アン・モス, ジョー・パントリアーノ
東芝デジタルフロンティア ( 2006-06-23 )
おすすめ度:アマゾンおすすめ度

次回の勉強会について

さて、次回の勉強会ですが、他の人がどんな風に行っているのかを知りたくて、というので参加された人が多かったこともあり、実装紹介の回にしたいと思います。詳細はおって連絡しますので、よろしくお願いします。期日は決まっています。3/28です。よろしくどうぞです。

2009/02/28 第11回GTD勉強会を開催します。 View Comments

2月は『ストレスフリーの整理術』の本を使ってGTDを深めたいと思います。

■勉強会詳細
日時:2009/2/28(土)
場所:東京・銀座
時間:15:00-18:00(3時間)
定員: 14名
参加費用:場所代+ドリンク代です。人が集まると安くなります。
持ち物:『ストレスフリーの整理術』の本
決定事項:その後の飲みは六本木です。

mixiURL: http://mixi.jp/view_event.pl?id=39909872&comment_count=0&comm_id=3013597

年末に本が出版されましたが、買われた皆様、その後読書進捗の程はいかがでしょうか? GTD勉強会はその名の通り、GTDを勉強する会なので、このバイブルとも言うべき本の内容も勉強していきたい所存でございます。

読んだ人もそうでない人も、気分高らかに最新の読書記憶を引っさげて、皆と読書内容を共有し、理解を深めつつ、わからない部分を補足し合って、更なる理解を深めていこう! というのが第11回の表の趣旨です。裏の趣旨はこの機会にちゃんと本を読んでおこう、です。

■勉強会の進め方

勉強会の進め方としては、既に読んできた本の内容のうち、わかりにくかった部分をピックアップし、それを読み解くというスタイルをとりたいと思います。他に見かける読書会のようなその場で読んでまとめる、といったようなことを、今回の勉強会では目標としていません。どちらかといえば精読に近い感じのやり方です。

1.わかりにくい部分を収集する
2.進める順番を決める
3.順番の通りに読み解いていく

目指すゴールは、本でわからなくなった部分がわかった! となるといいなーと思います。その過程で、皆さんの実装など共有できると嬉しいです。

上記に書いてても、実際の進め方は割とアバウトなので、気軽にお越しください。

■勉強会前の宿題

というわけで、今回の勉強会は宿題があります。

・『ストレスフリーの整理術』を読む

ではでは、よろしくお願いします。

GTDTIMES-TLS-JPをオープンしました! View Comments

先日お知らせしましたGTDTIMES-TLS-JPですが、本日付でオープンしました!

 

GTDTIMES-TLS-JP
http://gtdtimes-tls-jp.works4life.jp/

 

ささやかな更新頻度ながら、これから更新していきたい所存です。先日、ブログで連絡したり、皆さんに紹介してもらったりして、新規メンバーも着々と増えています。ありがとうございます! まだ全員の方に返信できていない状態ですが、随時連絡を取ります。太田さんのサイト経由で連絡を頂いた3名の方も、内容を確認しています。返答リストに入っておりますので、なにとぞご安心ください。興味のある方は、上記のサイトにてご確認ください。

 

さて、さっくりと「やろうか」とブログで言って始めたプロジェクトでしたが、いろいろどうして大変でした。翻訳自体も大変と言えば大変なのですが、翻訳すれば終わるとわかっているだけに、そういう意味で気が楽です。運用をするために役割を決めたり、共有サービスを決めたり等を行っていました。長く運営することを想定して、地盤作成が一番の苦労でした。他の翻訳等のプロジェクトはどうしてるのかしらと、気になるところです。

最近では、年末に『ストレスフリーの整理術』が発行され、たくさんの人に興味を持たれているGTDです。このサイトも、GTDの理解に一役なればと思います。これからよろしくお願いします。

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