Monthly Archives: 3月 2010

心のゲージ

心のゲージを自由にコントロールして、環境や状況に対して適応的に振る舞えることが、プレイフルであるということであり、人として成熟しているということではないかと思う。

GTDから畑村洋太郎の失敗学を経て、今教育に関して関心の糸を広げている。これらの3つには「学ぶ」ということが一つの共通点であったのだけれども、私の焦点は若干異なっていた。

私がGTDに見いだしていた価値は若干異なるもので、それの説明がどこにもない、といった点からずっとそれと同じものを探していた。

その探していたものが上述の文章に当たるのだ。

私がGTDに一番見いだしていた内容は、心理的圧迫感がないという点だ。

今までにもいろんな時間管理を取り入れてきてみたけれども、その体にフィットしないものを着ているような、居心地の悪さを感じていた。それがどこから発露するのかは私には理解していなかったが、とにかく首輪を初めてしました野良犬よろしく、その矯正ツールが合わなかった。

なんで、何度も時間管理を取り入れては挫折をするという繰り返しを行ってきた。

GTDはその居心地の悪さがなかった。しかしながら、その自由さに反対に手を持て余していたのも事実である。伸縮のよい服をはじめてきたような、そんな風だが、しばらくしている間に伸びる所は伸びて、使いやすくなっていくのである。

時間管理の何が私に合わなかったのか、といえば、時間を約束するといった、時間管理の本質である。その時間内に仕事を終わらせるためには、人から割り込まれた場合にはどうするのか、といったことが時間管理ではよく議論の的になる。

人のいる中で仕事をいていれば、話しかけられたりして時間が割かれてしまうのはよくあることだ。そんな時に考えられる対応策としては、声をかけられにくいようにうまくしましょうといったようなことがある。だが、この方針を全体的に作用すると、いろいろルールが合わなくなる。

それに何より、自分自身が他人の時間を割いて声をかけることもある。他人が自分の時間を割くのを非とするならば、同様に自分が他人の時間を割くのも非とし、声をかけてはならないということになる。そこで、個人的に論理が崩れてしまい、私には承伏しかねる方針となる。

何がいいたかったのかというと、時間管理からよく聞く方針では、全てを適用できるようなルールを見つけにくい、ということだ。時と場合によって、このルールAを適用するといったような、局所的なルールが散在する。で、私はその局所的な対応が面倒くさくなって、やめてしまう。

それで、いつでもどこでも何にでも使えるような魔法のステッキがないものかと思って、仕事術ジプシーを何度か繰り返したのであった。

その魔法のステッキが今私にはあり、それがGTDなのである。GTDのルールは全体に適用できるものであり、必要最低限の適用できるルールが満たされている。

その根底にある考え方は何かというと、「自分自身への約束」ということであり、一番上で言うなら、心のゲージではないかな、と思う。

心のゲージは自分で決めるものだ。時間管理は自然とできあいのゲージあって、それを自分のフィールドに取り入れようとする。でも、すでに自分なりのゲージあったり、そもそも自分が従いたいゲージのルールとかがあって、なんだか合わないね、ということがよく出てきた。また、状況が異なると、今までつかっていたゲージが合わなくなって、今の状況に合うゲージをどこかから調達しなくてはならないといったことに陥った。

GTDはゴムのように心のゲージを使いこなすことができる。心持ちを切り替えることによって、環境や状況に対して適応的に仕事を併せて行けるのだ。

今私も11月から仕事の状況ががらりと変わってきている。最初にすべきだったことは何か? 私が今まで思ってきた普通を、別の普通に変えることだった。

GTDとかEmergeneticsとかそこらへんの整理用テキスト

私がGTDを推しているのは、もちろん自分に効果があって他の人がやってもハッピーになれるからだ、と言うのを信じているからだ。GTDは仕事の中間作業である、仕事の管理作業を楽にしてくれる。本当はこの部分で非常にエネルギーをとられているのに、それには気づかずに仕事をしていて、それで大丈夫だって思っているところがどうにももったいなくて、腹立たしい。せっかくこんなに楽になるツールがあるのに使わないなんて! と思ったりすることがある。これがまず発端だった。

所変わって会社である。会社に所属していることには、メリットもデメリットもある。働く人が会社から得られるメリットは、

  1. 作業の負荷分散が可能
  2. 個人じゃできない大きな仕事が可能
  3. 好きな仕事に積極的に集中できることが可能

といったようなものがある。補足しておくと、(1)は、一人じゃとてもできない仕事量があると、他の人に割り振れたりすることができる。障害があっても、仲間がいっぱいいるので、一緒に対応してくれたりする。(2)は、一人じゃビッグな仕事を取ってきてそれに携わることができる。個人だと仕事を取ることもさばくこともなかなかにできない。(3)は、会社の中の仕事はいろいろあるので、自分が好きな方向に進めるように、努力したらできる可能性があることだ。個人でできなくはないとは思うが、意識して行う必要があるかもしれない。

働く人が会社から得られるデメリットは、下記の通り。

  1. 間接作業がいっぱい
  2. 通勤時間がいっぱい
  3. 会社を運営するための時間が割かれる

(1)は書いといてなんなんだが、個人にも言えることだけれども、仕事を管理するような、とか工数計算とかそういった管理作業が必要になる。(2)はその名の通り、まぁ個人だからといって発生しないわけでもないし、通勤時間をそもそもデメリットと捉えていない場合もあるんじゃないかもしれないけれども、ここでは作業的時間がカットされる、という点でデメリットとしてあげておく。(3)は、(1)とも被る感じであるが、方針を決めたりそういったようなことである。まーこれも個人でやんないわけではないけれども、個人以上に大幅に時間がとられて部門なんぞもできちゃったりしてとかそういうこと指す。

上記は、会社の具体的な利益に直結しない作業が大いに含まれることを指し示している。

そういう様々なメリットデメリットを考慮しつつ、企業で働くことを選んでいる人がいる。私もその一人だ。この時に会社に働く心意気は、私は会社に役に立ちたいし、それに対して給料が払われるべきだと思うし、何より会社という大人数で働いたことによる、ダイナミックな効果を与えたいと思っている。1+1が2以上になる可能性があるのが、大人数で働く醍醐味だろう。その醍醐味を味わいたいと、少なくとも私は思っている。しかし、実際の会社はそううまくいっていない部分が多い。なぜだろう?

私は会社に働くのは嫌いじゃない。ただ、私は会社に働くことでうんざりする気持ちになるのは、とても嫌いだ。働くのは好きだ。お金がもらえる、達成感がある、お客さんに喜ばれる。

主体的な行動に変わる瞬間

私は、洗濯を干す作業が嫌いだった。だった、というのは、今はまぁ普通ぐらいに意識が浮上したからだ。私が嫌いな洗濯を干すのは、干す以上に嫌いな状態になるのを塞き止めたいのと、干すことで非常に嬉しい状態になるのを促したいからだ。

干す以上に嫌いな状態とは、洗濯して放置したら、非常にくさい匂いになること、そのままカビが生えてしまうこと。実際そうなったことがあるわけではないが、墨汁を腐らせたことはあるので、推してしるべしだ。何より水の腐った匂いがどうにもダメで! これを防ぐにはすぐ干すことが一番だ。

干すことで非常に嬉しい状態になるのは、干した後の洗濯物がふわふわになることだ。これはいい。非常に嬉しい。が、液体アタックにした途端ふわふわ感が少なくなったので戻そうかと考えている。

これら二つの理由から洗濯物をすすんで干すようにしている。干すようにしているのだが、その作業単体だけというと、非常に嫌いだ。特にこの冬になってますます手はかじかむばかり。

しかしながら、ある日洗濯物を干しながらふと思った。

きっちり理由があって納得づくですることを理解しているのに、なぜこんなにこの作業を嫌う必要があるのだろうか、と。

その瞬間、意識が颯爽と変化した。そして冒頭に戻り、洗濯を干す作業は、今はまぁ普通ぐらいに思えるようになったのである。

思うにこれは、目的と作業とが繋がったんだと思う。

そしてその瞬間、私の洗濯を干す作業に対する気持ちがばさっと変わった。尚且つそれは習慣として根付いた習慣でもあり、意識を敢えて外す作業でもあった。

意識が変わったと言えば単にカッコいいだけかもしれない。それ以上に感じたのは、具体的には、その作業を実行しようとする時のエネルギー量が以前より減った感じがすることだ。

そして、意志が内側から(インサイド)発せられ、外側(アウト)に向けて発せられた。

最初はフィードバック→行動で始まる循環の輪の繋ぎ目が、徐々に行動→フィードバックへとずれていく。

そして、行動は義務から主体へと遷移していった。

「神の雫」の驚きの表現方法はあながち大げさじゃないかも

ワインがメインのマンガの「神の雫」には、そのワインの素晴らしさを物語るために、面白い表現方法がある。一滴飲むや、その味について走馬灯さながらの劇場が発生するのだ。ちなみに、私はこの表現は、漫画独自のものだと思っていて、そんなことはありえんだろうと思っていたのだけれども、あながちそうとも言い切れないような気になってきた。

私が大切にしている感覚の中に「Water!」という感覚がある。ここでいうWaterとはヘレン・ケラーが水と認識した時のあの感覚である。私たちは、ヘレン・ケラーではないけれども、大なり小なり似た感覚を経験することがあるだろう。ここでは、その感覚を言語的に定義しておくこととする。つまり、「Water!」という感覚は、ある言葉や状況の意図を、深く理解したり深く合点がいったり場合に、生じる感覚、とする。

その「Water!」という感覚であるが、私も最近経験した。友人がケーキ教室に行ってきて、ミルフィーユを作ってきた。ミルフィーユはパイ記事とクリームとが折り重なった、ちょっと食べづらいケーキである。正直友人が作ってくるまでは、ミルフィーユがどうしてそんな食べづらいケーキをしているのか、というぐらいにしかわかっていなかった。そう、本当にわかっていなかった。

友人の習っている先生は、数十年も仕事に携わっていて、その歴史も汲みながら、生徒たちに教えるのだった。ミルフィーユの授業も同様だ。ミルフィーユの意味は、千枚の葉っぱという意味があるのだとか。そしてこうも言ったという。

「ミルフィーユに、ナイフを差し出すお店がございますけれども、それは恥だと思ってほしいんですの」

先生が言うには、ナイフがいるようなミルフィーユはミルフィーユではないらしい。そもそもミルフィーユとは、フォークをケーキにいれるとサクっと入るぐらいの微妙なやわらかさを持っているんだとか。幾重に重なるパイ生地は、かたすぎず、やわらかすぎず、その按配が難しいのがミルフィーユだそうでございまする。

この話を友人から聞いて、まず思ったのは、フランス人はそんな葉っぱな状態も食べたい程の食いしん坊なのかということだった。よもや、あの千枚の葉っぱの重なったものを食べたらおいしいだろうなーとか考えなかったら、こんなけったいなケーキなんぞ考えもしなかったであろう、というのが感想だ。

そして家には、その先生の作ったケーキがあった。生徒たちには、勉強の意味もあって、先生の作ったケーキの一片を渡される。毎回私も友人がもらってくる先生のケーキを御相伴に預かっているけれども、確かにこの先生の作るケーキは、確かにうまい。今回も先生のミルフィーユがあって、それを食べさせてもらった、そして。

「Water!」だった。なんてこった! 「神の雫」みたいに映像とまではいかないけれども、情景が浮かんできたのだ。秋のさなかの公園の、地面には赤と黄色の葉っぱで覆いかぶさった様子が!! この時理解したのは、ミルフィーユは丁度地面の幾重にも重なった落ち葉のじゅうたんを口にしたいのを再現したかったものではないかということだ。

先生のケーキは、確かにそんなことを思い出すような、タルトではなく、かといってパイでもない、絶妙な合間を縫った噛み具合をしたミルフィーユだった。

まぁそんなわけで、「神の雫」の情景が流れる感動の表現も、あながち間違っちゃいないかもしれないなと思い立った次第。

HBRR:2010/02 18/アタマ打ちマネジャーの活性術

はじめに

HBRRとはHarvard Business ReviewのReviewという意味である。そろそろ考え方が打ち止めになってきた感があったのでちょっと新しいものに手をとった。それが、Harvard Business Review。特に考えて選んだわけでもないけど、以前に買った「超MBAの思考法」の文章がよかったので、少なくとも1年間買うことに決めた。

学習の手段として、文章を読んでそれをまとめるという方式をとる。ちなみに2010年では項目としては36個ある。Reviewの仕方は読んで、本に書き込むことを我慢し、それを文章にまとめるという方式をする。書き込まないというのは、まとめるのにステップをとらせない理由からである。小さなおにぎりを5個くっつけても大きなおにぎりとは言えないのと同様に、思考の断絶を今回は許可しない。

そういうかんじでHBRRは進める。よろしこ。

まとめ

マネージャの種類は大別すると2種類ある。ひとつは仕事に積極的に向おうとするタイプと、もう一つは消極的に仕事にはげむタイプ。このタイプに別れてしまうのは、マネージャになる前の、入社当時からの就業した仕事が異なることから起因する。前者は主流の仕事で会社の貢献に直結するような仕事を与えられ、後者は間接的な、そして自分自身が満足していないと思う仕事を与えられる。このような違いから、会社に対する姿勢が徐々にベクトルを別ち、マネージャになるころには、真極端な別な方向へと向いてしまう。

しかしながら、その後者のマネージャでも、そのような姿勢でありながら会社で仕事を全うする責任はあり、立派な経験を有している。しかしながら、そういった人物については昇進についても硬化することも多く、彼らの意欲はますます失われるばかりだ。

それにはどうしたらいいか? 一つは、(1)これからの前途に向けて、率直的に話し合うべきである。そしてもう一つは、(2)彼らにチャレンジングで意欲を掻き立てるような仕事を与えることである。

(1)の前途に向けて率直的に話し合うことはなかなかに難しい。これは、彼らに対してだけでなく、会社というもの自体が、ありとあらゆる状況において誠実に行っていくべきだ。幹部候補生について昇進のスケジュールを話すことも、部下の仕事の達成度と将来性について明解かつ誠実なフィードバックをすることも、昇進が頭打ちになりつつある部下達に向かい合うときも、それぞれにおいて率直的に誠実に話していくべきだろう。

(2)は、たとえば40代・50代の社員の心理状態について考えてみよう。彼らの昇進はなかなか望めないことを、本人自身は承知しているが、それでも自身の成長や貢献はしていきたいと思う。これは、今まで培ってきた技術と専門知識は活用したいと望んでいる。そういった面から考えると、頭打ちのマネージャについては、たとえば以下のような施策を試みるのが有効かもしれない。

  1. 有意義な仕事を与え続ける
  2. 意志決定とその遂行に関与させる
  3. 教師となる、コーチとなることを奨励する

有意義な仕事を与え続けるには、たとえば技術職をコンサルタントとして迎えたり、別の地方の営業部長として異動させるなど、同一分野において仕事を交代させてみるというのがある。

意志決定とその遂行に関与させることには、責任を全うするという上で可能な限りに裁量権を与えることだ。自由度をあげることで、自分がとることのできる選択肢を増やすことができる。同じ立場であっても、できることが増える。

教師となる、コーチとなることを奨励するのは、自分自身の持ちうる技術や専門知識を誰かに教えることで引き継ぐことができる。

感想

(1)は、頭打ちマネージャができないようにするための施策であり、(2)は頭打ちマネージャができた時の対策となっている。

(1)の内容自体は、別にマネージャ云々の話ではなく、会社全体として社員が社員に取り組んでいくべき姿勢について説明している。簡単にいえば、正確な情報を、的確なタイミングでフィードバックし続けよう、という話である。ここで書かれていた社員の不満は、いずれにしても幹部候補生に語られるバラ色の夢が潰えた時や、上から久しく無視されているマネージャでも昇進の夢を抱き続けていてそれがようやく無理だとわかった時である。充ち満ちた希望が裏切られた時、反感を大いに抱く。

(2)については、人員配置を硬化してはならない、というのが共通のポイントであろう。同じ仕事に固執してしまうと、それだけで視野が狭くなるし、何よりその仕事範囲が自分自身のアイデンティティに融合してしまいかねない。

2月のGTD勉強会もありませんでした。

こんばんは。桜が舞ってもうそんな季節かぁ、と思っていたらもう3月になりました。

2月のGTD勉強会は、なくなりました。安定性がなくて申し訳ない。今まで仕事がゆっくりだったんで対応できてたんだなとほとほと知ることになりました。

3月はやります。たぶん。。 やるとすると、お題は決めています。次回開催分はみっちり収集ステップです。前回の11月では15分間しか収集ステップはせずに、どちらかというと処理ステップに重きを置いてやってました。が、今回はそうではなく、収集ステップをみっちり2時間程度やろうという話です。どうせ一人でやったって早々続かないのと、私も最近棚卸がしてなくって、も一回集めなおしたいという気持ちから、次回は絶対このお題でやろう! と決めています。

やるとすると3月後半あたりなので、よろしくお願いします。

 

近況とか

ところで、Lifehacking.jpさんのところで、ライフハックブログ賞というのがされていて、投票が終わりました。投票してくれた方どうもありがとうございます! 私は開催当時、それどころではなくてRSSもほっぽりぱなしで特にフォローができませんでした。。 ごみん。

理由は前の記事の通りで、仕事でめいっぱいだということです。自分、本当にキャパは少ないなと思ってたんですが、これだけとは! と、すっかり忘れていたことを思い出しました。くわばらくわばら。

あと、本が出そうです。ですます調で書いてるので、ソフトな感じに仕上がってます。渋川御大がノリノリです。宣伝がんばります! 買ってネ!

3月はとりあえず、書いた記事の棚卸月間の予定です。記事はとっとと登録する方がいいね! 我にかえると恥ずかしくなって、出すのやめとくかーって思っちゃうんですよね。

ひとまず近況はそんな感じです。しばらくは仕事ばかりです。

あと、若干サイトの表示がおかしくなってました。ちょっとプラグインいじくってたらそうなってたみたいです。

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