ソーシャルブックマークの見直しとタグルール

 GTDのタスク消化の一環として、ソーシャルブックマークサービスの環境整備というのがありました。diigoとの出会いもあって、だいぶすっきりしてきたので、経過報告します。

今までの問題点に関するブラッシュアップ

 現在、ソーシャルブックマークを利用していますが、そもそもまともに使えていません。一応気になったサイトについてはdel.icio.usで登録したりしていましたが、サイトを振り返ることはほとんどありませんでした。後から使うためにブックマークしたはずなのにのにまったく使う気になれない、という状況を打破すべく、環境整備を進めようと思った次第です。

問題点を細かくわけてみる

 問題点の大枠としては、ソーシャルブックマークサービスを使いこなせていない、ということですが、個人的にどんなことを不満に思っていたりしているのでしょうか? それを挙げてみるとざっと以下の通りになりました。

  • タグがイヤ! ― タグのルールを考えずにつけたために、ルールなくついたタグの量を見るのが嫌になる
  • ブックマークがイヤ! ― 興味がわいてブックマークしたはいいけれど、その後自分は何のためにそのブックマークをしたのかよくわからず見ていて理解に苦しむ
  • ブックマークレットがイヤ! ― del.icio.usのブックマークレットがどうもフィットしなんです。全面上書きしちゃうし、若干重いし、別ウィンドウで表示するサービスも見つけたのに動いてくれないし

 イヤイヤづくしですな。ブックマークされたエントリ自体も収拾がつかず、また検索や分類用につけたタグ自体も収拾がつかず、ソーシャルブックマークは混乱を極めたカオスワールドであり、そんなカオスは目にさらしたくないというのがありありとわかります。それに加えてツール自体にも辟易しているということがわかりました。

ソーシャルブックマークに関するあれこれ

 問題点もありますが、そもそもどうして私はソーシャルブックマークを使おうと考えたのでしょうか? どんないいことを自分は期待していたのでしょう? 自分の要望があって、それを満たすのがサービスです。ストレスを生み出すような運用に仕切りなおすのは本意ではありません。

 そんなわけで自分の中でのブックマークの期待するものを改めて考えました。
 ブックマークする基本は興味のあるURLを登録します。今までに気になったものをすばやく検索して思い出すために登録します。それから、そのページを見たタイミングではそんなに咀嚼できないので、後から時間をとってページを見直し咀嚼しようと思った場合に登録します。
 ソーシャルブックマークをチョイスした大きな理由はオンラインのサービスだからというところにあります。マシンを横断してもデータに一貫性が保たれるためです。
 それからブックマークしたURL先はその画面に対してという意味でブックマークするため、後で何かしら利用しようという観点を必ずもっています。後で使うため、後で読むため、あとから見直したくなるため、後から探し物をするため、後から参照するため、すべて後で行う行動のための下準備になります。

 ざっとまとめると、後から使用するためにブックマークしているということがわかります。思い出すためのショートカットとして登録しているはずなのですが、ショートカットどころかむしろ迷走気味になっていますね。

環境整備のためのステップ

 具体的なステップとして、2つを実施しました。

  • メインで使うサイトを一つ決める
  • タグルールを決める

メインで使うサイトを一つ決める

 情報は一括してまとまった方がよいということでメインのサイトを決めました。

 どのように進めるべきかと考えていた頃にピッキングし、候補にあがったソーシャルブックマークはこれくらいです。
 BlogMarksはこのサイト用に使っていて非常にブックマークレットの使い勝手がよかったので自然と候補にあがりました。
 SpurlについてはOperaのパネルに対応しているからということで候補対象になりました。早速登録して確認したものの、パネルの同期があまり芳しくないので、使い道は今ひとつといったところで不採用になりました。
 del.icio.usについてはもともと登録していたのでひとまず候補に挙げました。よいところは利用者が多いこと、悪いところは登録するブックマークレットが非常に使い勝手が悪いのと一度仕切り直したいことから、不採用。
 それからタグルールの情報をを検索したりしている途中に出会ったdiigo。はじめの印象はいまいちだったです。ブックマークレット登録するときは上にバーなんか表示されるし、微妙に遅いし、ちゃんと登録するには更にボタンを押して内容を登録しなきゃいけないし。なによコレ! とか思ってました。ところが登録されたサイトで確認したら、コメントは履歴で取れるし、画面のハイライトは取れるし、特に一括編集できるところがいい! というわけで採用。ブックマークレットも全てが隠れるわけじゃなしということで、慣れたらそんなに不満もでなくなりました。

 本当に考えていたステップは、自分はブックマークにどんな機能がほしいのかを考え、そこからめぼしいソーシャルブックマークを片っ端から機能チェックし、マトリクス表を作る! などと空恐ろしい計画を考えていました。が、diigoにあったらそれではい決まり。決め手は一括編集できるところです。他の人とつながる空間、というようなソーシャル性については全く考えてないので機能の面から決めうちになりました。

 メインのサイトが決まったところで、次はタグルールです。

タグルールを決める

 タグルール。今の今まで環境整備に頓挫していたのは、このタグルールがまったくいい方法が思いつかなかったところにあります。あのむやみに広がるタグをいかにせんとかてごまねいていたわけでした。

 とはいえ、環境整備に手をつける前に、今このサイト用のBlogMarksだけでブックマークしたことは、ブックマークの機能を見返すいい機会でした。
 このサイト用のブックマークのスコープはGTD関連の情報に絞っています。そのため、それなりにタグの分散度合いは低く、若干の分散度合いは否めませんが、それなりの意味合いを持ってタグをつけることができています。
 今回の場合、ブックマークとしてはうまく運用できているなと個人的には思っています。BlogMarksにデータを残しつつ、ブックマークした理由や(それなりに)明確なタグを残しつつ、後から見返してまあまあ方向性のあるデータ収集になっています。

 振替って今の自分のdel.icio.usブックマークを見ると、問題点でも挙げた通り何が何やらさっぱりです。とにかく興味を持って登録したのだけはわかりますが、その次に何をしたいのかがまったくわからんのですね。詳細をつけてないっていうのも、混沌に拍車をかけています。

 BlogMarksとの違いは、興味自体が分散していることが挙げられます。いくつかのベクトルはあるけれども、そのベクトル数自身を自分でも把握していないし、増える分には増えてかまわないようにしています。この興味のベクトル数は、今後も自由に増やしていきたいなと思っていますし、とりあえず登録しておいた方がいいな、という曖昧なベクトルでもブックマークすることがあります。
 それからBlogMarksはほぼ参照することのみに使っていたけれども、del.icio.usの場合、そのブックマークを基点に、サービスを新しく使いたいや、ソフトのインストールしたい等の、後続の行動パターンにばらつきがあります。BlogMarksに、「個人的」にすっきりした感があるのは、全てのブックマーク先が参照以外の何らの行動を促すものではないと、「自分自身が知っている」からです。

 そのカオスなdel.icio.usのブックマークでも、統一して使っているタグがいくつかあります。ウェブサービス、ウェブアプリケーション、ソフトウェア、この三つについては統一して使っています。
 ウェブサービスは、ウェブ上の登録して使うサービス一般を示します。そのサイトが何かやってくれること、インストールの必要はないことを示してます。
 ウェブアプリケーションは、ウェブ上で何かやってくれるもの、インストールの必要があることを示してます。
 ソフトウェアは、オフラインで何かやってくれるもの、インストールの必要があることを示してます。
 この3つはよくブックマークをするタイプなので、確かあんなサービスあったっけ、といったところの指標になると思い、ひとまずつけてます。

 こう考えると、自分自身が、ブックマークで必要となる情報は、ブックマークの情報以外にもいろいろあるということが見えてきます。これらのブックマーク以外に必要となる情報をタグで管理すればよいのではと思いついたのが、今回のタグルールを決める上での大きな契機になりました。

 さて、改めてタグで盛り込む情報は一体どんなものが必要なのかを考えました。
 まず、そのURLの情報について登録する必要があります。ウェブサービス・ウェブアプリケーション・ソフトウェアかもしくはそれ以外の何かのキーワードに当てはめられるもの。
 次に、何のためにブックマークをしたのかの情報。これは関連するプロジェクトのタグや、あるいは自分が興味を持っているキーワードなどをつけることにしました。例えば、gtdやwordpressなどです。
 それから、そのブックマークを機転に何か行動を起こす必要があるのかの情報。ブックマークを見て混乱するのは、そのブックマークをみて実施したかったものなのか、ただの参照用として登録していたものなのかがごっちゃになっていることです。これをどうにかしたかったので、今回このタグをGTD方式でしようと思ったわけです。

 実際のタグルールは次の見出しで説明します。

 以上、2点のことをふまえ、diigoに新しいタグルールで運用を開始しました。

タグルール

 タグルールについてですが、以下の方法で現在実施しています。

タグにレイヤモデルを取り入れるための基本ルール

 前の項目ではタグにブックマーク以外の情報を取り入れようと考えましたが、これらの情報を一緒くたにすると今度は何のためのタグなのかがわからなくなってしまいます。
 そこで、タグにもレイヤを取り入れようと考えました。レイヤといってもなんてことはありません。頭文字に英数字以外の文字を追加して、他のタグと区別をすることにしました。
 よく、後で読む用で@readなどのタグがつけられているのを見たことがあるので、それを倣ってみようと思ったのが最初です。

“*”から始まる行動タグレイヤ

“*”から始まる行動用のタグは、GTDの方式にのっとったつけ方を行います。diigoだと自動的にタグがソートされて表示される際に、一番始めに表示されることから”*”になりました。

 ここで用いるタグは基本この4つのみのいずれかを付与します。どのブックマークにも必ず付与します。

  • *inbox – とりあえずタグ。後から以下3つのタグに割り振る必要があるもの
  • *action – そのブックマークの内容を起点にし、実行の必要があり、現時点で実行可能状態であるもの
  • *someday – そのブックマークの内容を起点にし、いつか実行したい・しなければならない、現時点で実行不要状態であるもの
  • *ref – 参考として保存し、時間にこだわらず実行不要状態であるもの

“@”から始まる個別アクションタグレイヤ

“@”から始まるタグは個別アクション用のタグになります。主に”*action”タグや”*someday”タグでを補足するもので、具体的にどのようなことをしたいのかの動詞を表すようなものをつけます。例としては、以下のようなタグをよくつけます。

  • @read – そのブックマークを読む
  • @try – そのブックマークのサービス・ソフト・ハック等を試す
  • @buy – 買う

 行動タグの種類は基本4つに制限していますが、個別アクションタグは特に制限をかけてはいません。直感的に具体的にどのような作業をしたいかわかるように付けることを目指してタグを付けます。”*ref”タグでは特に必要ないのでほぼつけていません。

“-”から始まる形容タグレイヤ

 ”-”から始まるタグは、形容を表すタグになります。ブックマークの中でも、特徴を抜き出して確認しておきたいものにタグをつけるようにしています。似たタイプのブックマークがあるとその中でも自分のひいきが出てくるので、それを登録しておきます。そのほか、インストールしたソフトウェアや、使用するしないを決めたデータなど、自分自身に依存するような内容を、このタグにて情報を持たせます。具体的には以下のようなタグを使用しています。

  • -use – 今現在使っているもの
  • -nouse – 使わなくなった、使わないと決めたもの
  • -useful – 似たブックマークの中でも役にたつもの
  • -useless – 似たブックマークの中でも役に立たないもの
  • -regist – ユーザ登録している

定型タグ

 定型タグは、自分ルールで決まっている、そのブックマークの状態を表すものです。これは個別でよく使うタグになります。

  • webservice – ウェブサービスを提供している
  • webapplication – ウェブ型アプリケーションのサプライ先
  • software – インストール型アプリケーションを提供している
  • webportal – ポータルサイト系である
  • proj** – あるプロジェクト用に関連して登録したもの

その他関連タグ

 それ以外のキーワードは随時登録するようにしています。この部分についてはどうしてもルールが散漫しやすくまとまりはありません。が、これより上記のタグがあるおかげで、何のために登録したのか、という部分はわかるため、非常にすっきりした見栄えになりました。

 この部分のタグは、自分の興味範囲の広さや深さによって、覚えられる程度のルールを順次増やしていった方がいいかなと思っています。

運用方法

 で、実際の運用方法は以下のようなサイクルで動かす予定です。

ブックマーク

 気に入ったらブックマークをします。その時点で分かる内容で”*”から始まるタグをつけます。特に決まらなかったら”*inbox”に設定。後で読もうとする場合は、”*inbox”もしくは”*action @read”タグをつけます。

ブックマークの見直し

 ブックマークを見直します。”*inbox”はまだ処理が決まっていない状態なので、*inboxでタグサーチし、ブックマークを確認しながら、”*action”,”*ref”,”*someday”のいずれかに割り振りなおします。特に見返す予定のない後から検索するかもしれないのでとっておこうという場合には”*ref”をつけておきます。

 ”*action”はGTDのウィークリーレビューあたりで拾って、ローカルのGTD処理に回してリスト化できればいいと思っています。

ブックマークの再活用

 思い出した頃に、タグやURL、タイトルをキーワードにして、必要なブックマークを漁ります。

最後に

 この運用方法とタグルールが最終体系、というわけではありませんが、とにかく今まで混乱していたブックマークがわかりやすくなったのは確かです。
 ひとまずはこれらのルールで、ブックマークを運用していこうと思います。

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